コダワリの女のひとりごと

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長崎&熊本・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の旅6大江天主堂と崎津集落を散策

2018-12-13 | 旅 熊本県

長崎と天草地方の世界遺産をめぐる旅は崎津集落へ。

長崎&熊本・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の旅5☆天草・海鮮蔵で海鮮焼き
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キリシタンと夕陽の里大江・崎津散策は夕日鑑賞までを予定した散策コースです。


天草ロザリオ館
天草ロザリオ館へ立ち寄りました。
隠れキリシタンの貴重な遺物を集めた資料館。
3面マルチスクリーンで町の風土を紹介し、祈りの声(オラショ)とともに再現した隠れ部屋があります。

天草ロザリオ館
連絡先
Tel: 0969-42-5259
Fax: 0969-42-5285
天草市天草町大江1749
・開館時間 8:30~17:00(入館16:30)
・休館日 12/30~1/1
・料金 一般300円


次に大江教会へ向かいました。
大江教会は階段を上がります。
駐車場の前にしぼりたてみかんジュースを売っていたとてもいい香りでした。


宣教師ガルニエが私財を投じて建てた大江教会


大江教会は崎津集落から少し離れた場所にあるので先にバスで途中まで行き徒歩で小高い丘を登りました。坂を上がった教会のそばにもしぼりたてみかんをジュースを売っている売店もありました。

大江天主堂
1933(昭和8)年、フランス人宣教師・ガルニエが私財を投じて地元信者たちと建てた大江教会。
美しい白亜の教会で知られ丘の上に建つロマネスク様式の教会。

大江教会 
連絡先 Tel: 0969-22-2243(天草宝島観光協会)
天草市天草町大江1782
開館時間  9:00~17:00
※葬儀結婚式教会等行事が行われる時は入館NG。
休館日 なし

 

 大江教会からの眺めがよく美しい風景を見ることもできました。

 


古きよき時代がそのまま残る潜伏キリシタンの里、崎津


崎津集落は下天草にあり、島原の乱に加担しなかったため潜伏キリシタンとして信仰を守ることができました。


崎津集落マップの看板

「天草の﨑津集落」の世界遺産としての重要な価値

﨑津集落は絵踏みという日本独特の宗教弾圧が実施された庄屋役宅跡や、豊富な文書や集落にのこる物証により証明される禁教期の潜伏キリシタンの信仰形態、デウスを豊漁の神として崇拝し、アワビやタイラギの貝殻内側の模様を聖母マリアに見立て崇敬し、白蝶貝を用いたメダイを作成するなど、漁村特有の信仰が育まれるとともに仏教、神道、キリスト教が共存する集落として重要な資産価値を有しています。

 

島原・天草の乱により天草は荒廃し3万人以上がなくなりましたが、﨑津を含む下天草の人々は参戦しなかったことで、処罰されずに済んだそうです。﨑津は外界と隔絶していたため乱を知らなかったからとのことです。
島原の乱後に天草は天領となりました。
「海の天主堂」と呼ばれた「崎津教会」

教会を中心に日本の渚百選にも選ばれている崎津集落は羊の角のような形から羊角湾と呼ばれ、入り組んだ入り江と島の南端の集落で、そのため一揆の連絡が届きづらかった事も信仰が続いた要因と言われています。

屋根にしゃちほこのようにシーサーみたいなのが飾られ、現在でも正月以外にも注連縄を掛けている家があり、これは潜伏キリシタンがキリシタンでないことを表した偽装で禁教時代の名残なのだそうです。

 集落が狭い敷地にあるため家々は小さくできているのも特長。

そして猫ちゃんの街。猫ちゃんがいろんなところでのんびり。
ちょうど崎津サミットも開催されていました。

崎津教会天主堂

ゴシック様式の三廊式平屋で、リブ・ヴォールト天井構造に切妻屋根瓦葺き。
正面の尖塔・拝廊と手前二間は鉄筋コンクリート製。
予算の都合で祭壇を含めた奥三間は木造建築。
コンクリート部分の外壁は大正末期~昭和初期に流行したざらつき感のあるドイツ壁(モルタル掃き付け仕上げ)風に仕立てあり、室内の壁は漆喰塗りで白く明るく、教会としては珍しい畳敷き。
※内部撮影禁止

 


十字架をかたどった塀の飾り穴から席津教会がみれます。
これはなかなかのインスタ映えスポット。

現在の美しいゴシック式の教会は、1934年にハルブ神父と信者の協力によって再建されたもので、施工は長崎五島出身の鉄川与助氏で特徴的なのは、教会の中が畳敷きであること。
絵踏みが行われていた庄屋屋敷をハルブ神父が買い取り、祭壇を置いたと言われています。

崎津三宝協

崎津集落にキリシタンが潜伏できたもう一つの理由は他宗教との融和です。潜伏を知りつつもお互いを尊重し時代を乗り越えてきた三宗教。

世界遺産登録後、神道・仏教・キリスト教の三宗教が1つとなった御朱印がいただけるようになったそうです。世界初の三宗教一体となった御朱印。最強ですね! 

 

完売で買うことができなかった崎津名物の「杉ようかん」

琉球から出航し大しけに遭い漂流した潜水府が地元崎津お救助活動に感謝し、お礼に「杉ようかん」の作り方を伝授したそうです。食べたないのでなんとも言えませんが、見た目は滋賀県の糸切餅によく似ています。

 

 﨑津教会と﨑津諏訪神社を結ぶ道(カミの道)というそうで、教会の聖体行列と神社の御神幸祭の空間(文化的空間)として共有されるなど、シンクレティズム・インカルチュレーション・アカルチュレーションの場として注目されているのだそうです。なんか言葉が難しい(笑)

 


﨑津諏訪神社からのぞむ﨑津集落


﨑津諏訪神社

大漁、海上安全祈願のため創建されたとされ、境内には1685年銘の鳥居が現存。
当初の境内の配置が現在ものこっています。
創建以来、﨑津集落の守り神として受け継がれており、日本の伝統宗教と潜伏キリシタンの共存という独特の文化的伝統をあらわしているもので、1805年の潜伏キリシタン発覚事件「天草崩れ」の際、信徒たちが所有していた信心具を差し出すよう指定された場所であり、取り調べを受けた﨑津集落の信仰組織の指導者は、ここへ参拝するときも『あんめんりゆす(潜伏キリシタンが使っていた祈りの言葉)』と唱えます」と述べたことが記録されているとのこと。

天草崩れ
﨑津をはじめ今富、大江、高浜の4村の潜伏キリシタンが「宗門心得違者」として摘発され崎津の人々はキリシタンとしてではなく、「心得違いの者」として摘発されたとのこと。
関わった役人は潜伏キリシタンである事実をつかんでいながら、婉曲して報告し事を大きくせずに穏便に済ませようとし、その代わり摘発された人々は村から出ないよう出郷差し止めとなり、信仰していた聖器は「異物(仏)」として没収されましたそうです。

 

 

 


マリア像の夕陽が美しい夕日スポットへ


崎津集落は熊本県天草市河浦町﨑津一帯の総称で、羊角湾に面した潜伏キリシタンの里です。
天草夕日八景の2つの夕日スポットもご案内いただきました。


海に向かってマリア像が立ち、地元では“海上マリア像”と呼ばれ親しまれてる深い信仰のシンボルであり、船人や漁人達の海の道しるべとして知られる場所。
マリア像を含む風景が夕日に包まれたとき、周囲は幻想的な風景へと変貌し背後から夕日を受けたマリア像のシルエットが浮かび上がるのだそうです。

 

この日は残念ながら夕日は見れませんでしたが、写真を見ると実に美しく幻想的な夕日で夕日マニアとしてもいつかこの夕日を観に再訪したい!と思っています。

今は道路もあり陸路でこれますが、崎津は昔は船でしかたどり着けない隔離された場所にあったそうです。

天草夕日八景の2つめは十三仏公園です。
十三仏公園の夕日

北に妙見浦、南に白鶴浜海水浴場を望む西海岸の景勝ポイントです。

与謝野鉄幹と晶子夫妻の歌碑もあります。

与謝野鉄幹⇒ 天草の十三仏のやまに見る 海の入日とむらさきの波
与謝野晶子⇒ 天草の西高浜のしろき磯 江蘇省より秋風ぞふく

春には桜鑑賞もでき、白鶴浜を赤く染める夕日を眺むことができる、日本の夕陽百選の一つ

 日本の宝島・天草
宝島上陸証明書 をいただきました!

 

まとめの目次
JR九州プレスツアー長崎&熊本・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産へ☆目次

https://www.t-island.jp/about
https://www.nagasaki-tabinet.com/ 
JR九州
http://www.jrkyushu.co.jp/company/index.html
JR九州東京支社
http://www.jrkyushu.co.jp/tokyo/

JR九州プレスツアーに参加した記事です。

 


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