サポートでけへんかった | うしろむきだけど、まえむきに

うしろむきだけど、まえむきに

一人暮らしになりました。
ひとりになってからの、ひとりになる前の思いを少しずつ綴っていきます。

日本中、ラグビーで沸き立っていますね。

 

私は一度、クラブチームの試合を

スタジアムで観たことがあるのですが

 

その時はあまり面白さを感じませんでした。

 

タイガースファンの私は

あの甲子園での声援の凄まじさに

なれているせいか

あまりにも静かすぎて、

どこで盛り上がっていいかわからないままでした。

 

それでも、トライとキックで7点入ると

いうことくらいは覚えて帰りました。

 

前回のワールドカップも

あまり、しっかり観ていませんでしたが

この度観てみると

 

二回目、って結構わかりやすいのでしょうか。

テレビ中継も、カメラワークや技術が進歩したのか

ずいぶんと見やすくなっているし

まだまだラグビーのルールを知らない人のために

テロップの説明も充実していて

とても楽しめます。

 

サッカーと違い、腰から上にボールがあるせいか

そこも見やすくて、よりスピード感が

あるように思います。

 

そして、何より、一流選手たちの

一流のプレイが素晴らしいですね。

 

日本の快進撃が

色々と分析されていますが

その中に「サポート」があると

言われていました。

 

相手チームがボールを持ったら

その攻撃を体を張って

全身全霊で阻止しに行く

それが、サポート。

 

VTRでは、主将リーチ・マイケルの

サポートシーンが次々と

映しだされていました。

 

サポートが必要な場面を

いち早く察し、誰よりも早く駆け付ける

素晴らしいプレーヤーです。

主将だけではなく、まさにワンチーム

一丸となって、それを実践しているのですね。

 

ふと、山本周五郎の

「笄堀」を思い出しました。

 

石田三成に攻められる忍城。

攻め方約五万に対して、守るのは約三千。

勝敗はついたようなものですが、

この忍城は落ちなかった。

 

「笄堀」に描かれているのは

敵が攻めそうな場所を狙って

全勢力を傾けて戦い抜き、それを繰り返し

結果、城を守り切った、というストーリーでした。

 

そのことを思いださせる

ジャパンチームのサポート。

 

この度の凄まじい台風被害。

危険察知して

「サポート」できたところは、どれくらい

あったんだろう。

 

何の被害もなかった土地で

旅を楽しみ、のんきにテレビを観ている

人間が言える話ではないけど

 

これから、私も、世の中も

いち早く危険を予知して対応する

災害に対する「サポート」力を

付けなければならないんだなぁ

と思ったりします。

 

でも、でも

 

地震が起こったら、台風が来たら

どうしよう、どうしようと

何とか家の耐震改修をし

こういう時はこうしようと

色々、シミュレーションしてきた私なのに

 

お母さんがこけるの、助けられへんかった

骨折、防げへんかった…。

 

そんな私が「サポート」なんて

 

いう資格ないよね。

 

ホンマにゴメンね。

お母さん…。