何考えてたん? | うしろむきだけど、まえむきに

うしろむきだけど、まえむきに

一人暮らしになりました。
ひとりになってからの、ひとりになる前の思いを少しずつ綴っていきます。

今度の旅で

いつもの関西地域のラジオが

届かなくなる場所を走るので

CDをいくつか持っていきました。

ふだん、ラジオ派なのです。

 

米津玄師の「Lemon」

どの歌詞にも

自分の思いが

そのままあるような気が

していましたが

ラジオから流れる音と

紅白歌合戦を見るだけで

終わっていました。

 

知り合いに米津玄師のファンがいて

CDを貸してくれて

PCにコピーしたまま

聴かずじまいでしたが

「Lemon」も、今回持ってきて、

クルマでしっかり聴きました。

 

ラジオで聴いているときも

胸がふさがる思いでしたが

聴き落としていた歌詞が

今、クリアになったりして

 

運転しながら、改めて

涙があふれてきます。

 

そして今さらながら

「何をしていたの

何をみていたの」

という言葉

 

おかあさん

 

あの病院で、一人いる時

 

囚人服みたいなねまきを着せられて

車椅子での散歩も、

ろくにしてもらえなくて

 

何、考えてたん?

何、見てたん?

 

家へ帰りたいって

叫べばよかったのに

叫んでほしかったよ。

 

私のいる家に

帰りたくなかったん?

わたしといるの

いやになったん?

こんなダメ娘やから

おかあさん、助けられへんかったから

 

ほんまに、ごめん。

 

運転しながら

声を上げて泣きました。

 

元気な時も

 

おかあさん、家で

ごはんつくったり

テレビみたり

 

「今日テレビで、こんなんいうてた」

って教えてくれた

 

適当に聞いてたけど

 

今、もっと知りたい

何を思ってたのか

全部知りたい

 

暗い鳥取道を走りながら

帰り道はずっと泣いていました。

 

米津玄師が

素晴らしいアーティストであることは

よくわかりました

今もCD、ヘビロテですが

 

Lemonは飛ばしてしまいます。