Randonneur旅日記

おじいちゃんの自転車一人旅
輪行サイクリングと
のんびりポタリング

大津川から富士川・大堀川を経て手賀沼へ 2024年3月14日 木曜日

2024-03-18 09:06:01 | サイクリング・自転車旅
 朝8時に家を出発したときはまだ寒かったけれど、日差しもあり、ペダルを回しているうちに寒さは感じられなくなった。雲一つ無く青空だ。天気は申し分ないが、嫌な花粉がたくさん飛んでいそうだ。
 みみ爺はマスクをして、花粉対策用メガネをかけている。けれど、30分もすると鼻水が下りてくるのでマスクの中で何度もすすり上げる。足を止めて鼻をかむとしばらくは調子いいが、それも長くは続かない。今日は一日こんな調子が続くかと思うとうんざりする。



 途中、毎年オオハクチョウが飛来してくる調整池を覗いてみたが白鳥たちはすでにシベリアへ旅立った後のようで、その姿はすでになく、残されたカモたちだけが水面に寂しげに浮かんでいた。



 大津川の谷津は明るい日差しがいっぱいだ。背中は春の日差しのぬくもりでポカポカしている。



 初っ端から林道のような雰囲気がたまらなくいい。今日はここから初めての道へスタートだ。初めて走る道はいつもワクワクする。この先どんな道が待っているだろう。



 ニッカ通り手前の角に「征清軍馬記念碑」というのがあった。たぶん日清戦争に関係があるのだろ。



 早咲きの桜がきれいだ。小鳥が来ている。ヒヨドリだろうか。





 いい道だなあ。こんな道を走るのは好きだよ。



 中原小学校の校庭はあふれんばかりの日差しだ。その日差しの中に子供たちの元気な姿がある。なんだか嬉しくなる風景だ。春を感じさせるね。



 東武野田線を越える歩行者用の橋を渡る。ちょうど電車が下を通過して行くところだった。





 新柏駅だね。



 こんな細い路地を通って行くのも楽しい。自転車だから走れる。



 すごい急勾配の下り坂だ。おしりをサドルの後方へずらし、ブレーキをかけながらゆっくりと下るがちょっと怖い。



 常磐線の線路の下をくぐるトンネルだ。柏市、松戸市の複雑に入り組んだ迷路のような住宅街をやっとのことで通り抜けて、ようやくここまで来た。



 富士川に出たよ。のどかな風景が広がっている。ここまで来るのにずいぶん道に迷ったのでほっとしたよ。





 いくらか心残りだが、富士川の長閑な遊歩道をそれ、車道を越えて元気村キャンプ場という方へ進む。キャンプ場へは突き当りの階段を上って行くのだが、その手前左手の土がむき出しの急坂を上る。はじめはペダルをこいで上ろうと思ったが、上りはじめてすぐにひっくり返りそうになり、あきらめて自転車を押して上った。



 坂を上ったところからは、ちょっといい雰囲気の道が続いていた。車にも人にも出会わない静かな道だ。こんな道が好きだ。





 道は少し高台にあり、直下にはさっきキャンプ場の方に来るときに渡った車道がある。田畑の先には富士川の土手も見える。富士川の向こう、斜面に密集している住宅の屋根の先の高台には日蓮宗の本土寺があるはずだが、今日は行かない。



 前ヶ崎城址公園の前に着いた。どんなところか自転車を止めて階段を上ってみたが、周囲を樹木に囲まれ、中ほどに大きな木が何本かあるほかに何もない静かな公園になっていた。





 富士川が坂川に合流し、ここはその坂川に沿った道だ。
 青空が眩しい。



 坂川の上流は水辺公園になっていた。その少し先で左の細い道を上って行き、真言宗の小さなお寺の前に出た。



 素朴で静かな日差しに溢れた境内のお寺だ。みみ爺はこんなお寺の境内にむしろ心が落ち着く。



 細い道をいくつか辿って行くと諏訪神社の前に来た。由緒ある神社のようなのでちょっと寄ってみることにした。
 境内に一歩足を踏み入れると、杉の老木が生い茂り、森閑として厳かな空気に包まれる。この駒木諏訪神社の創建は平安時代で、地域では「おすわさま」と呼ばれて親しまれているそうだ。子供の成長の神、安産の神として知られているという。







 神社からは諏訪道というのを辿って行く。この諏訪道の名前の由来は諏訪神社であるという。。
 諏訪道は、利根川の布施河岸と江戸川の加村河岸を結び、江戸時代からの重要な物資(主に鮮魚)の輸送路だったそうだ。



 大堀川の駒木橋に着いた。ここからはこの長閑な川沿いの遊歩道を行く。





 あまりに日差しが暖かいので、このベンチに座ってお昼のおにぎりをいただく。時刻は12時を回っていた。



 おにぎりを食べた後は、さらに遊歩道を進む。





 寄ってみたいと思っていた西光院へ向かう。
 この小さな橋を渡って行く。



 西光院は正しくは報恩山無量寺・西光院という。ここも真言宗のお寺で、本尊には阿弥陀如来を祀っているそうだ。
 真言宗のお寺は、みみ爺はその雰囲気がけっこう好きだ。



 境内は落ち着いて明るい、ひっそりとした空気に満ちている。





 境内を少し歩いてみた。
 庚申塔や馬頭観音、地蔵菩薩など古い石仏が集められている。







 こちらは十三重の石塔。



 石垣の台座の上の鐘楼もいい。



 静かなお寺の境内を歩き、何となく心が洗われた気分だ。
 再び大堀川の遊歩道に戻ってきて、のんびりとペダルを回す。





 手賀沼に着いた。
 枯れ葦の先に青い水面と青い空が広がっている。なんてきれいな空の青さだろう。



 満開の時期を過ぎているようだが、まだきれいな桜だよ。



 少し疲れたので一休みだ。
 初めて走る道はやっぱり楽しかった。道に迷ってドキドキしたり、目にする風景に感動したり、静かな神社や寺で心を癒されたり、暖かい日差しの中でのんびりおにぎりを食べたり、楽しいことが盛りだくさんだった。
 ただ、マスクの中で常に下りて来る鼻水には辟易した。早く花粉のシーズンが終わらないものかね。

コメント (6)
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久しぶりに秋の手賀沼へ             2023年11月14日 火曜日

2023-11-17 15:20:32 | ランドナーでのんびり散歩
 真っ青な秋の空だね。すっかり刈り入れが済んで二番穂が伸びている田んぼの周りに、高校生たちの明るい様子のランニング姿がある。
 久しぶりに手賀沼を走ろうと思って出てきた。手賀沼の秋を見たくて。



 空の青と、柿の実のオレンジ色と、田の黄色との対比が美しい。空気が澄んでいる。



 夏草は枯れ、木々は紅葉を始めている。確かに秋は深まってきている。というか、すでに冬が始まっていると言ってもよさそうだね。
 今年は秋というはっきりとした季節感があっただろうか。暑い暑いと言っていたのはつい最近までだ。季節が秋をまたいで冬になって行くという感じだ。





 公園もこんなふうに何となく寂しい。
 でもこの季節は好きだ。静かでいい。



 手賀沼に向かう大津川沿いの小径も確かに秋が深まっている。というより冬に向かっているといった方がいいのか。秋の野草の中でもみみ爺の好きなヒメモロコシもすっかり枯れてきている。





 手賀沼に着いたよ。自転車専用道の脇のベンチに自転車を立てかけて一休みだ。澄んだ青空と水の色がきれいだ。



 沿道にはススキの穂が白く光っている。



 今日は風が冷たい。それで人影が少ないのか。いつもは平日でも結構人の姿があるのだが。
 空の色と水の色がとても冷たく感じられる。



 今日の自転車は大好きなランドナーだ。
 家に何台もあったほかの自転車は、
「残しておいても死んだあと子供たちが困るだけだから」
 と家内に言われ、他のもろもろのものと一緒に処分して、今はこのランドナーとダホンのミニベロだけになってしまった。
 このランドナーだけは死ぬまで手放す気はない。もうかれこれ25年一緒だ。25年の間手直ししたり磨いたり。



 ススキがきれいだね。ススキはこの時期のシンボルの一つだ。



 手賀川の堤防上の道だ。広々とした景色の中に続くのでとても気持ちがいい。



 帰る途中にある小さな橋の上だ。今日は本当によく晴れている。空と水の色が実にきれいだね。



 こんな道の景色にみみ爺は秋を感じる。すっかり枯れた落ち葉、進み始めた紅葉、冷たい風、そして静けさ。



 公園の桜はすべて葉を落とし、遠くの木々はきれいに色付き始めている。静かだ。
コメント (4)
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柏市逆井の観音寺を訪ねてみたよ   2023年10月6日 金曜日

2023-10-09 15:28:45 | サイクリング・自転車旅
 大津川の谷津道を離れ、およそ1.5キロばかり南西に進み、東武野田線の下をくぐる。そこから観音寺までは400メートルほどだ。



 このお寺は牡丹の寺として知られているようだ。
 参道を行くと左手に石碑が目に付く。しかし、梵字で刻まれた字はみみ爺には読めない。





 山門はそれほど大きくはないが、ずっしりとした静かなたたずまいだ。実はどこかの代官所(陣屋)の表門を移築したものだそうだ。
 門の手前の右手には十三重の塔がある。



 山門を入ると参道わきに大きな青銅の灯籠が立っている。近づいてみるとかなり大きい。見事な灯籠だ。



 境内の隅の方に、木々に囲まれて六地蔵があったよ。みみ爺は、六地蔵には親しみを感じる。



 左端にはお地蔵さまと弘法大師像がある。弘法大師像の修行中のこの姿はあちこちのお寺でよく見かけるね。



 重々しい本堂の建物は最近建て替えられたものだろう。どっしりとした感じの立派な建物だ。全体に新しい建物だが、向拝を支える二本の柱と梁には趣があり、古いもののように思われる。
 山門の外には十三重の塔があったが、こちらは十重の塔だね。これはかなり歴史のあるものらしい。



 このお寺の本尊は不動明王と十一面観音だそうだ。そしてこの観音堂の中にはその十一面観音が安置されているようだ。なんでも午年だけに開帳される秘仏ということだよ。午年は3年先だ。もうすぐだね。



 この厨子の中に収められているんだね。ご開帳のときはぜひ見てみたいものだ。



 彼岸花にアゲハ蝶が訪れているよ。美しい。



 これは回向柱というのだろうか。



 回向柱の足元に不思議な石(コンクリート?)の塊があった。どう見ても男女の愛し合う姿にしか見えない。なぜここにあるのだろう。ちょっと場違いな感じがしないでもないが、こんな目立たないところにひっそりと置かれているところに、新鮮な、それでいてもの静かで心暖かいものを感じる。なかなかいいね。素敵なものを見つけたね。




 
 色とりどりの花が添えられた手水所があったよ。きれいな手水所だね。



 お寺というところは、どこを訪ねても静かだ。心が落ち着く場所だね。
 さあ、帰りはナビを頼りに知らない道を走ってみよう。
 お疲れさん、みみ爺。
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東漸寺へ行ってみた…みみ爺、久しぶりのランドナー 2023年9月26日 火曜日

2023-09-30 08:22:16 | サイクリング・自転車旅
 去年の暮れ、12月に自転車仲間の一人が急に亡くなった。その彼が亡くなるひと月ほど前にこの寺を訪ねていたんだ。それでいつかみみ爺も行ってみようと思っていたんだ。

 北総線に沿う国道464号の歩道から見下ろすこの小さな流れは 、下手賀沼まで続いている「金山落」というちょっと変わった名前の川だよ。今は濃い緑の夏草や樹木に包まれているが、季節の移ろいとともにその姿を変えていく。みみ爺はここを通るたびに移り変わっていく景色を楽しんでいる。冬にはこの小さな流れが澄んだ冬の空を映してとても美しいんだ。



 ここは手賀沼へ向かうときには必ず立ち止まって眺める景色なんだ。ここも季節の移ろいをくっきりと見せてくれる場所なんだ。



 久しぶりに通るダート道は今はやぶ蚊がすごい。ちょっと立ち止まっただけなのに足や腕に何匹もたかってくる。やぶ蚊は特にかゆい。たまらず早々に立ち去る。



 ようやく明るい場所へ出られるよ。ペダルをこいでいても顔の周りをやぶ蚊が付きまとっていたんだ。



 手賀沼に続く大津川の谷津道だ。車もあまり来ない走りやすい道だ。



 さあ、ここから東漸寺へ向かう。初めて通る道はちょっと緊張するが楽しみでもある。



 まずは上り坂だ。左はゴルフ場、右はニッカウイスキーの広い敷地になっている。ちょっと林道っぽい道だよ。いいねえ。



 ニッカウイスキーのレンガ造りの建物が素敵だ。



 車の多いニッカ通りを横切り、さきへ進む。



 この先ずっと住宅街を走って行く。とにかく道が入り組んでいるうえにアップダウンが激しい。上ったり下りたりけっこう疲れる。



 東武野田線の線路だね。割と静かなこの道を新柏の駅まで行く。



 新柏の駅のところから、また何度も迷いながらなんとか進んでいくと、旧水戸街道沿いの香取神社に出た。日陰に乏しく涼しくはないが、ここで一休みした。道に迷い迷い走って来たので疲れた。





 再び上ったり下ったり迷ったりしながら、何とかやっと東漸寺にたどり着いたよ。



 総門手前には東漸寺と彫られた大きな寺号標が立っている。



 手入れの行き届いたきれいな石畳の参道がまっすぐに山門へと続いている。この総門の姿を見ただけでもこの寺が名刹であることが何となくわかるね。
 足裏に伝わってくる石畳の感触を楽しみながら自転車を押して行く。



 山門(仁王門)だ。堂々としているね。左右の仁王像にも迫力があるよ。





 山門を入ると、石畳の参道はさらに奥へと続いている。幹の形が独特な古木が目立つ。



 中雀門というそうだ。本堂の姿がようやく門の先に姿を見せた。



 中雀門を入るとすぐ右手に鐘楼があった。どっしりと重量感のある鐘楼だ。



 本堂だ。本堂の前には徳川家の家紋の入った屋根付きの大きな香炉がある。
 右手の奇妙な枝ぶりの松は有名な「鶴亀の松」というのだろうか。
 左手には、画像には入っていないがこちらも有名な樹齢300年を超えるという大きな枝垂桜がある。今はもちろん花の季節ではないので人はほとんどいない。しかし春には多くの人でにぎわうのだろう。



 本堂をまじかで見る。さすが風格が感じられる。本尊は阿弥陀如来像だそうだ。



 こちらは観音堂だね。平成8年の建立とあるからまだ新しい。。





 観音堂には聖観音の座像が収められている。とても静かないい表情をされているよ。



 六地蔵だね。
 六地蔵はどこのお寺にもある。なので何となく親しみを感じる。



 石畳の先にたくさんの石仏が並んでいる。しんと静まり返って張りつめた空気が感じられる場所だね。つい手を合わせたくなる。





 気が付かなかったけれど、山門の内側には大きな狛犬がいたんだね。狛犬は神社だけのものかと思っていたが、寺にもあるそうだよ。





 境内にはこんなかわいいお地蔵さんがあった。…鎌倉の長谷寺で見た「和み地蔵」と同じ表情をしている。おそらくこれも宮城県の石神彫刻工房で作られたものだろう。



 静寂と広い敷地と、立派な山門や本堂のあるこの東漸寺はさすが名刹といわれているだけのことはあった。すばらしいお寺だった。
 帰り道も国道6号を超えるあたりで再び迷った。へとへとになってやっと戻って来たよ。
 知らない道を迷い迷い走ったのもけっこう楽しかった。そのうえ東漸寺を訪ねることができて本当によかった。お疲れさん、みみ爺。




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逆ルートで手賀沼へ             2023年7月7日 金曜日

2023-07-08 13:54:53 | 自転車散歩
 梅雨の晴れ間。今日は気温が30度を超えるという。氷水をたっぷり用意して出かけた。朝のうちはまだ涼しい。
 新川の水面がこんなに穏やかなのを見るのは初めてだ。いつ通りかかっても波立っているからね。静止したこの水面の様子が今日の暑さを予感させるよ。



 いつも走るルートを今日は逆にたどっているんだ。景色がまるで違う。初めて通る道のようだよ。
 木陰は涼しいが、日差しがだんだん強くなってきた。今、世界中の気象がおかしくなっている。梅雨が明けた後の暑さを思うと空恐ろしいね。



 関枠橋付近からの手賀川上流の眺めだ。空が眩しいほど青い。逆方向から走っているから、同じ場所を走っていても、次々に通り過ぎていく景色が全く違って見える。新鮮だ。



 親の白鳥が今年生まれたヒナたちを引き連れて水面をゆっくりと進んでいる。今年も無事に卵がかえったんだ。心がほっこりする情景だ。



 この広い解放感はいつ来ても素晴らしいね。



 曙橋からの手賀沼の眺めだ。波もほとんどなく穏やかな水面だ。空と水面の色は涼しげだ。



 平日だし、日差しが強いからか、人も自転車も少ない。
 緑が濃くなったねえ。



 手賀大橋が見えるよ。
 空の色がほんとに涼しげに見えるが、実際の空気はとても暑い。夏だなあ。持ってきた氷水がおいしい。



  大津川沿いをくだる。夏草が道の半分以上を覆い隠している。



 この坂道のトンネルは、いつもは逆方向から来るんだ。反対方向からだとこんな風に見えるんだね。初めて通る道のようだよ。



 かなり気温が上がってきたようだ。木陰が恋しくなる。早く帰って冷たいソーメンでも食べたいね。今日は七夕だ。ソーメンは七夕の行事食だそうだよ。 



コメント (2)
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