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「銀河鉄道999」さよならメーテル~僕の永遠~  4/20 初日

2019-04-21 | 舞台
銀河鉄道999 劇場公開40周年記念作品 舞台「銀河鉄道999」さよならメーテル~僕の永遠~
4/20(土)ソワレ初日 明治座 1階4列センター

【原作・総監修】松本零士
【脚本・作詞】石丸さち子
【演出】落合明憲
【映像演出】ムーチョ村松

【出演】中川晃教 / 凰稀かなめ / 前山剛久 / 矢沢洋子 / 木下晴香 / 美山加恋 / お宮の松 / 塚原大助(声の出演) / 松下由樹 / 平方元基 / 他

(かなめさんの幟と仲良く並んでおります)


2018年の初演のときは若干置いてきぼりだったのですが、今日感じたのはまず「なんだー面白いじゃん!」ということ。
私は原作の銀河鉄道999に何の興味もなく、もちろん今回も予習ゼロ。
見やすいお席だったのが良かったのか、それとも自分の中の期待値が低かったのか。

というよりも、誰でも楽しめる演出になっていた。
奥行きを感じさせる演出、凝りに凝った映像美術、大掛かりな大道具。
特にあの可動性抜群な列車の座席が面白かった。
未来なのに何故銀河鉄道の座席に昔の東海道線のような旧式の座席を採用するのかが謎でしたが、
あれ一度座ってみたい!

歌もたっぷりで、バラード調、ノリのよいポップス調、コーラス重視の曲もあればセンター不動で歌うソロ曲もいっぱい。
そんなところが「なんとなく東宝っぽいなー」と思いましたが、幕間のロビーでは「キャラメルボックスっぽい」との声も聞こえました。

「あのキャラのあの場面が見たい」の声も拾い上げてくれていた。
かなめさん演じるエメラルダスのサーベル捌きはオスカル様を思い出させるし、宇宙船に座って長い脚を組むポーズは「待ってました!」ってことかな。平方くんのバランス良い立ち姿もよく見えたし、ソロ曲も見せ場も多くて嬉しかったです。
サムシングロッテンでキャベツのスープを啜っていた気弱な弟とは思えません…
前山くん。パンフで写真見たときは絶対女の子だと思ったよ!
ハミルと機械伯爵の落差もきっちり演じていて、私の中では意外な伏兵でした(意味不明)。
木下晴香さんはロミジュリ終わりで稽古期間も短かったとのことですが、綺麗で張りのある歌声が本当に素晴らしかったです。
聞いたところによると、リューズが歌う曲のみアニメ版からの採用なんだとか。そんな気遣いも全方位方向なのかな。

アンサンブルさんたちも実力者ぞろい。
ガッツリな殺陣もあったし男女ふたりのお任せ場面もあったし。単調な会話場面の奥で白石さんが靴下を脱ぐ小芝居してて面白かったからみんな見てあげてねw

結局、舞台って、脚本と演出が全てなんだなーと強く思いました。
今回あっきーはいい意味で「埋もれて」いて、この壮大な物語の主人公は、鉄郎でありメーテルでありエメラルダスでもあり。
あっきーはどこから見ても16歳の少年で、「アーーーーーーーーッッッッ」の雄叫びが何度も聴けたのも初演の踏襲でしょうか。
この辺はもう一度観劇したときに。

以下雑多に。

上演時間3時間超えはちょっと長いかも。休憩30分は明治座タイムなので納得ですが、結構なスローテンポなのはこれから改善されるのかな。
パンフレットの鼎談(前山+木下+伊波)で、「あっきーさん」「中川さん」の文字が無限に出てきます。でも2500円は高い(泣)

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