2020年劇団☆新感線39興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』
3/19(水) マチネ ブルグ13
3/19(水) マチネ ブルグ13
【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【出演】
生田斗真 / りょう / 中山優馬 / 藤原さくら / 粟根まこと / 山内圭哉 / 早乙女友貴 / 三宅弘城 / 橋本さとし ほか
今思えば3月初旬に固めてチケ手配していたのがアレだったんですが…
新型ウイルス対策としての休演時期にがっつり被り、2公演分払い戻したリベンジで急遽ライビュを見ることに。
ちょうど世間の自粛期間がなんとなく終わりかけた当日だったので、このライビュも観られるかどうかでヤキモキしました。
そんなわけで、新感線オープニングのジューダス・プリーストが流れた途端、マスクをさめざめと濡らす涙。
ああ、(ライビュとはいえ)上演が再開されたんだ…お芝居が観られるんだ…と感涙。
考えてみれば、ぐるぐる回らない新感線って久しぶり。
「偽義経冥界」というタイトルの意味さえあまり予習してこなかったけれど、なんの問題もなし。
明快なキャラ設定と気持ちよく進むストーリーの「いつもの新感線」でした。
大阪公演から始まって1年上演しているらしく、こなれた感と安心感。
一幕でメインキャラがみんな死んじゃって「えー」と思ったけど、二幕はタイトルの冥界に相応しく、そして「いのうえ歌舞伎」って歌舞伎だったんだ!と思い出させる隈取メイクが美しく、二幕が若干くどいのも新感線らしかった。
歌舞伎ならきっと「たっぷりと!」とか言うのかな(知らんけど)。
大陸の歌うたい(藤原さくらさん)が弾き語りする場面ではうっすらSHIROHを思い出して遠い目…あの琵琶ギターがすごくいい音だった。
で何がお目当てって斗真くん。
わたしの初新感線が「スサノオ~神の剣の物語」だったので感激ひとしおでした。
一幕のオバカキャラも面白かったけど、ライビュならではの顔面アップがそれはそれは美しくかった。
特に二幕の銀髪白塗りに、流れる汗と書き加えられる隈取がこの世のものとは思えない(って冥界だから当たり前ですね)。
私が思うジャニ内顔面偏差値トップ2の斗真くんと中山優馬くんを拝めて幸せでした。
口跡が綺麗なりょうさん、電光石火な殺陣の早乙女弟くんも素敵でした。
特に遮那王の殺陣はスピード倍速なのもすごいけど、刀の切っ先が綺麗な弧を描いて振られるんですよね。
山内圭哉+三宅弘城ペアはもちっと笑わせてほしかったかも。
そして、わたし的MVPはさとしさん。
あのガタイと威圧のある声から繰り出すパワー、オモシロキャラと人外キャラを自由に行き来する力量。これからも追っかけされていただきます。
そうそう、あの見事な再現度のイノシシにも助演動物賞をあげたい…
この日のライビュ会場も空席がパラパラとありましたが、カテコで一緒に拍手したり、「映画館のみなさーん!」と呼び掛けてくれる斗真に向かって一緒に両手を振ったりして一体感を味わいました。
お芝居が観られることってなんて奇跡的なんだ!
今日もスマホを見ては公演中止のお知らせがないかどうかビクビクしていますが、どうか早く日常が戻りますように。