きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

ナイツテイル

2018-08-13 20:17:42 | 観劇・ミュージカル
帝国劇場で新作のミュージカル「ナイツテイル」を観てきました。



堂本光一さんと井上芳雄さんが主演されることで話題の舞台はジョンケアードさんの新作ミュージカルでもありチケット取れるのかと心配していましたが、数々の抽選外れる中で一般発売の電話予約が完売寸前で繋がりなんとか観ることができました。

シェイクスピアの「二人の貴公子」をベースにしてると聞いた時にはチケット取が大変だったら観れなくてもいいかなと思ったりもしたのですが(シェイクスピアの後期の作品はちょっと苦手)、ダンスミュージカルというワードに心惹かれまして諦めずに努力した次第。


全体的な印象としてはシェクスピアテイストがあちこちに散りばめられた感じだけど難解ではなくてハッピーエンドの結末に収められていた。

なのでベースになっている「二人の貴公子」とは展開が違います。

作品的には群像劇な感じで主演の二人だけではなく、彼らを取り巻く人々の物語も進行して行くのだけど、多少唐突感があるのもシェクスピアなところかな。

唐突な展開の空白の部分は想像力で補うべきなんでしょうけどね。想像力に乏しいので少し辛いのも事実。


さて、舞台ほ方ですが、堂本光一さんと井上芳雄さんが同じ舞台に立つという不思議感が頭の中にはあったのですが、舞台に登場した二人に違和感は全く無くて、役なのか素なのか、本当に仲良くて息ぴったりなのが心地よい。

このお二人が初めて帝劇の舞台に立たれた作品をどちらも拝見している者として、この二人が帝劇の同じ舞台に立つ日がある事を想像したことが無かったです。

でも、そのありえないことが起きて、それを観ることが出来た事に感謝。

そして、私の中のお二人は孤高の人で、どちらかといえば愁いを含んだ役が良く似合う方というイメージが強いかったのですが、今回は騎士の名誉を重んじるために真実が見えていないというキャラクターをまじめに演じておられて、違和感無かったのが新鮮でした。


そして、出演者の中に自画自賛タイプの方がいらっしゃらないのもすごく気持ちよくて(時々「自分はこんなに歌が上手い」とか「ダンス上手いでしょ」という感情が表れてる人がいて苦手)、素敵なカンパニーでした。



ただ、ダンスミュージカルという言葉も惹かれた私としては(ダンスミュージカルというのがどういうものなのかよくわからないのですが)、観た感じそんなにダンスが多いわけではなくて、むしろ少ない気が・・・。

確かに物語の進行にダンスが絡んではいるのだけど、ビックナンバーがあったわけでもなかったので、この辺りは少し不満かな。

ヒロインが元タカラジェンヌの音月さんでしたので、彼女を絡めて美しいダンスが観れるかもとの期待もあったのでダンスに関しては残念感がありました。

ラストにアーサイト役の光一さんがエミーリアの音月さんを抱き上げてターンを繰り返す場面がとても美しく素敵だったので、宝塚のデュエットダンスのようなダンスがあればと思ってしまった・・・。


ダンスという視点から素晴らしいと思ったのは鹿さん。これは本当に素晴らしかったです。


まとまりなく、感じた事をダラダラ書いてしまいましたが、総じて楽しい観劇でしたし、この先、この一歩から新しい展開がある事を祈ってます。


余談ですが、舞台上に軽く投げるだけでまっすぐに突き刺さる花が使われているのですが、この種のお花を初めて観たのも実はシェクスピアの舞台で、日生での野田秀樹さん演出の作品で、その時のどうなってるんだろうと思ってたなあと懐かしかったです。

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