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NO727・・・阿弥陀仏

2019-08-28 | ヒーリング
 阿弥陀仏は日本では浄土宗、浄土真宗などで、有名ですが、よくわからない来歴の不思議な如来ですね。阿弥陀仏は阿弥陀三経をもとにしていますが、大無量寿経では法蔵菩薩が世自在王仏(ローケーシュヴァラ、ラージャ如来)について修行して阿弥陀仏になったといわれていますが、ローケーシュヴァラはシヴァ神の別名でもあります。また法蔵菩薩の第26願がナーラーヤーナ神のような力を得たいとされています。ナーラーヤーナ神とはヴィシュヌ神です。アミタとはアムリタの俗語ともいわれていて、甘露、不死の意味もありそうです。法華経の観世音普門品には阿弥陀仏は蓮の胎内でシャーラ王のように輝いているとあり、シャーラ王とはビシュヌ神のことです。脇侍にいる観音菩薩もシヴァ神の変形ともいわれていますから、インド、バラモンとは浅からぬ、関係がある仏様なのでしょう。     

 また、古代アーリア人のミトラ教のミトラ神が阿弥陀の原型(弥勒菩薩の原型とも)といわれています。ミトラ教からゾロアスター教は発生し、ミトラ神はゾロアスター教にも影響を与えています。インドバラモンでは、ミトラ神はリグヴェーダのアディティの生んだ十二柱の太陽神アーディティヤ神群の一柱でもあるようです。アーディティヤ神群にはミトラ神以外にもヴァルナやスーリヤ神がいてまさに太陽系の神様であり、後代ではヴィシュヌ神もアディ―ティヤ神群に入ってきて十二神となり、太陽系の太陽神としての位置を持っているようです。スーリヤとビシュヌ神とは関係が深いと思います。スーリヤとビシュヌはスワミの教えにも何かあったような気もします。


 古代アーリア人のミトラ教は、火の儀式を大事にしていて、その儀式が護摩で、拝火教やバラモンホーマの起源ともされています。また火の儀式では上を飛び越えたり、器具に香草を焚き衣服に焚き染めて除災を願ったり、火を献じてミトラ神の使いである山羊の角や頭骨が奉納されている例もあるそうです。


 イラン~中国にはソグド人の影響もあり、イランの文化がソグド人と共に、合わせてガンダーラの仏教が混じって阿弥陀仏が伝わったとも推測されます。ミトラ教の光明思想と西方思想が西方浄土のイメージを生み出したと思いますが、確かに太陽神の思想があるので、浄土とは太陽神界なのかもしれません。


 ちなみにチベット仏教では現在僧侶達の主流になっているゲルグ派やカギュ派はアシュク如来を中心として考えていて、大日如来や阿弥陀如来は教義上ではメインではありません。しかしニンマ派は開祖がインド、ウディヤーナ国出身のパドマサンバヴァであり、阿弥陀のアヴァターラであることから、阿弥陀仏の修行は残っていて、特に埋蔵教が主流となっています。在家の人達は阿弥陀の本願にのり、往生するためにポワを受けたり人気です。

※仙人注釈:ポワとは、伝授により頭の上部に小さな穴を開け、その穴に野花を刺す儀式。これらにより極楽浄土に入り解脱すると言われている。このエネルギーは阿弥陀如来より注がれるものですから、たまには阿弥陀如来のマントラを唱える事も大事でしょう。このようにヒンドゥーもバラモン教も仏教も繋がっている事が多いので他宗を批判しない事が大切であります。

 私が密教も教えているのには、深いわけがある事に少しは気づいて頂ければ幸いです。

 
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