若い頃、こんな論文発表がなされた。
「チーズバーガーを食べ続けると、癌にならない」
高校生だったと思う。テレビでそれを見たとき、あまりの馬鹿馬鹿しさに、口をあんぐり開けてしまった。
これが科学論文にて発表されたとのこと、科学者ってバカなんだな、と若い私は思った。
そんな馬鹿馬鹿しいカガク話は後を絶たない。
時は過ぎて、2011年、東日本大震災。
福島の原発がやられて、「メルトダウンからチャイナシンドロームが起こるのでは無いか」という話が浮上した。(数年経って認めたが)その当時の科学者はのらりくらりと「そんなことはない」という方向へ誘導していった。
いやあの当時の状況からして、「わからない」というのなら筋は通る。そりゃわからないだろう。しかし、ニュアンスとして「そんなことはない」という方向へ持って行くのには苦笑した。
そのせいか、訪日外国人は関東以西への避難指示が出たが、日本人には出なかった。そのため危険が迫っているのかもしれないと思いつつも、なんともしがたかった。社会は回っているのである。
あのときの、眼鏡、髭の物理学者の顔は忘れない。
その直後、のうのうと原発本を出していたのには笑った。
メルトダウンが発覚して、信じられないカガク者の一人になった。
そして先日、メンタリストのDAIGOが燃えていた。
毎日ファーストフードで過ごす庶民の気持ちなんてDaiGoさんにはわからないでしょうね、と言われたことがある
— メンタリストDaiGo (@Mentalist_DaiGo) October 25, 2019
ああ、全く理解できない。
僕もお金なかった時には、朝昼飯抜いて、そのお金で本買って勉強してたよ、未来のために。
努力不足を不公平のせいにするのは、庶民ではなくただの怠け者だ。
というtweetではなく、そのあとに続くヤツだが、削除されていた。
そこには「一日三食食べなければいけないというのはもうすでに否定されている」ということが書かれていた。
このDaiGoさんというのは今、YouTubeで科学論文などを下に、様々な情報を発信しているという人だ。そして反論する人には科学的な実証を求め、罵倒するというスタイルでやっている。非常に口調が早口で、おじさんなどは一二本見ると、「もういいよ」とお腹いっぱいになってしまう動画だ。
DaiGoさんには上の原発カガク者やチーズバーガーカガク者と同じ匂いがする気がする。信じすぎなのだ。
同じような人に元?早稲田大学教授、大槻義彦さんがいる。
彼とたま出版の韮沢氏のバトルは年末の風物詩になっている。
それは「宇宙人はいるか」という論争だ。
もちろん、大槻教授はいない派、韮沢氏はいる派だ。
このときの大槻先生の態度が、およそ科学者とは言えない態度をとっている。未知のものを受け入れないこと岩の如しなのである。頑迷なのだ。
現に、宇宙人がいる確率は以前より飛躍的に高くなっているらしい。
宇宙人が地球まで来れるかどうかは別として。
科学とは過去のデータの蓄積を人間が恣意的な数学定理などに書き換えたものである。
つまり、過去しか分析できていないので、未来に関しての予測が完璧にできるはずがない。それは、過去専門家の予測を超えた大災害を経験してきた日本人が一番体感できるだろう。
もちろん、「科学なんて嘘っぱちだ」などと言うつもりはさらさらない。
科学は道具にすぎない、と言いたいのである。しかも不完全だ。
だから、その道具をもってして、「科学は万能だ」と言っている人間は、「カガク者」にしか過ぎず、その態度こそがおよそ科学的な態度とは言えない、と言いたい。だから、今でも世界中の科学者が血熱を上げて、科学を完全にしなければならないと奮闘しているのである。
だからこそ、不完全な「チーズハンバーガー抗癌論」などが出てくるのである。
カガク者は科学を信仰する。
現在の科学で解明不可能なだけで、「それはありえない」と否定する。
前に書いたが、健康と科学が合わさったときの不完全さったらない。
「三食食べなくても健康的に生きていける」という説も、数年後には「(やっぱり)三食食べてこそ健康だ」と言い換えられている可能性がある。(やっぱり)としてのは、この部分をカガク者は絶対に言わないからだ。
それを北欧の少女に教える大人が周囲にいないのが一番不幸な気がする。
※あるだけ並べてやろうと思ったけど、飽きた。
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