SMEI / ドラベ症候群 / 重症乳児ミオクロニーてんかん について

SMEIの診断を受けた長男に関連して調べたことたち

てんかん重積状態に対する3つの抗痙攣薬の無作為化試験

2019年12月14日 | 一般情報・疫学・レビューなど

ベンゾジアゼピンに反応しないけいれん発作に対して使用可能な静注用抗抗痙攣薬の比較試験の結果を紹介します。

Randomized Trial of Three Anticonvulsant Medications for Status Epilepticus

無作為化盲検適応試験では、ベンゾジアゼピンによる治療に反応しないけいれん性てんかん重積状態の小児と成人における、3つの静脈内抗けいれん薬(レベチラセタム、フォスフェニトイン、バルプロ酸)の有効性と安全性を比較。

てんかん重積状態の停止および60分での意識レベルの改善率は、レベチラセタムに割り当てられた68人の患者で47%(95%CI; 39-55)、フォスフェニトインに割り当てられた53人の患者で45%(95%CI;36-54)、バルプロ酸に割り当てられた56人の患者で46%(95%CI;38-55)

各薬剤が最も効果的である事後確率は、レベチラセタムで0.41、フォスフェニトインで0.24、バルプロ酸で0.35

数値的には、フォスフェニトイン群では低血圧と挿管のエピソードが多く発生し、レベチラセタム群では他の群よりも多くの死亡が発生しましたが、これらの差は統計学的に有意差はなし

ただし、ドラベ症候群ではフェニトインの使用で発作を増悪させるとの報告があるため使用しません!!



関連記事:

ドラベ症候群に対する治療薬の選択について

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« てんかん新薬早期承認を 患者... | トップ | 2020年1月から英国イングラン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

一般情報・疫学・レビューなど」カテゴリの最新記事