万年筆礼賛 | 近鉄八尾駅前にある鍼灸整骨院 東洋医学の事なら、いど鍼灸整骨院。

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突然ですが、皆さんは万年筆をお使いでしょうか?

というより、お持ちでしょうか?と聞いた方が良いかも知れませんね。

それくらい万年筆の所持率は低くなりました。

 

昭和な時代、入学祝いは万年筆か腕時計だったという方も多いのではないでしょうか…私もそのくちです(笑)

 

今回は、万年筆について書いてみたいと思います。

 

 

 

万年筆のすすめ

 

意外に思われる方もおられるかと思いますが、私たちの仕事は結構書くことが多いです。カルテはもちろん、紹介状や礼状、論文に症例報告、小児はりに来た子に持たせるお母さんへのお手紙等々…

 

私は、ベッドサイドでのカルテ書きのような「動の場」では、キャップを抜いたりする手間や場合によっては落とすこともあるのでボールペンを使うのですが、それ以外の「静の場」(診察室や書斎)では、万年筆で書くことが圧倒的に多いです。

 

写真にあるように私の診察室の机上には万年筆やインクボトルを置いるので、たまに患者さんと万年筆の話しになることがありますが、聞けるのはほとんどが万年筆は書きにくいという不平不満のお話しです。

 

筆記具の中では万年筆が一番書きやすいと思っている私には意外なのですが…

 

聞くとたいがい、インクが思ったように出ずにかすれる、がりがりと引っかかる、何故かインクがボタボタ漏れる…そんな不幸な万年筆との出会いがあったようです。たしかに高いお金を出して手に入れたのがそんな万年筆なら、それはもう見たくもないだろうな、と思います。

 

以前は、文具店で万年筆を買えば手渡されたまま使うしかなく、実際に家に帰って使ってみたら大して書きよいわけではない。おまけに前述したようなトラブルがでる。買ったところに相談してみると、使っていくうちに書きよくなるなどと説明され、使ってみるが一向に書きよくなる気配がない…そのうち抽斗の奥の方に押しやられ、忘れられる。売り手も何の知識もなく、そんなものだと売ってきた。

だから、万年筆は衰退してしまったのでしょう。

 

本当はペン先をプロに調整してもらうことで一気に良くなり、圧をかけずとも紙に触れた瞬間に、インクがスッと出るのです。そして最後の一滴がなくなるまでそのスムーズな書き味は続くものなのです。

 

万年筆の魅力は、その人のアイデンティティがよく出るということではないでしょうか。作家の生原稿を見られた方はご存じでしょうが、万年筆で書かれた文字に悪筆はないんです。万年筆を使いこなして書かれた文字は個性的で、その人そのものなんです。

 

昔の日本人は、それらを筆と墨で表現してきました。これから日本の手書き文化や活字文化はどうなっていくのでしょう。

 

字が下手だから書きたいけど書かないという人も多いかも知れませんね。そんな人は、小学校の時の習字の時間がトラウマになっていませんか?習字にマルバツつけてランク付けして、「あなたは下手です」なんて…冗談じゃない、どうしてみんな一緒の字を書かなければならないのでしょう。字なんか一緒じゃなくて良いんじゃないでしょうか…思いを書くんですから。

 

メールやパソコンの文字はもちろん、少し前に流行った没個性的な丸文字や角文字ではなく、自分自身の文字しか書けない、アイデンティティのはっきりした文字を書くことのできる万年筆…やっぱりすごいと思います。

 

 

 

 

●右上の『マイスターシュテュック 149』 (モンブラン)は、モンブランでは有名なお店で購入し、ペン先も調整してもらったのですが、どうしてもかすれが出て書くことにストレスが…(-"-)

“万年筆の神様”N原さんのご長男、Y夫氏に調整してもらって、「何これっ!」っていうくらいヌラヌラと書けるようになりました。

 

●左下の『プラチナ・プラチナ』 (プラチナ万年筆)は、銀座にあるヴィンテージ万年筆の聖地Yより新品で購入。その際、店主であるF井氏にペン先調整をしてもらい調子良好でしたが、上記のN原Y夫氏にも念のために診てもらったら、やはり「これは触る必要なし。ベストな状態です」と言われました。

この『プラチナ・プラチナ』の胴は、プラチナのプレス職人・M山氏の手によるもの。銀で絞っていって作るのですが、途中何度も電気炉に入れてなましながら、また、酸化して黒くなるので硫酸で洗いながら作られています。表面の縦線、横線も上手く鋸刃が当たるように調整して刻まれています。

 

そうして作られた万年筆は、とろりとして豊かで、手に持つとすっと収まりがよく手放せなくなってしまうのです。

 

書くということに真剣に取り組んでいた時代の魂が宿っているのではないかと思うのです。

 

 

 

 

 

 

万年筆ケースは、一本挿し、三本挿し共に神戸の革にこだわった鞄屋さんのもの…ご自身も万年筆愛好家ですのでこだわりが素晴らしい!(ここだけの話し、Hオスターよりはるかに良いです!)

メイクブラシでメンテナンス…(^_^)/

 

 

 

 

…今の世の中、だんだんと余裕や遊びがなくなってきているような気がします。ものに対する愛着やこだわり、そのものが持つ歴史や薀蓄などがだんだんと語られなくなっていきそうだと…。

今の時代、もっと便利で手軽な筆記具はいくらでもあるのだけれど、やっぱり万年筆、手放せません^^;

 

 

 

 

 

追記

このブログを書いていると、

プラチナ萬年筆が今年創業100周年を迎え、1967年に発売されたプラチナを代表する伝説のペン「プラチナプラチナ」のデザインを復刻させながら、現代の技術を込めた万年筆、記念万年筆「センチュリープライム」を発売しました。

とのニュースが入って来ました!

 

こんな感じです♡

 

 

 

 

詳細はこちらから↓↓

 

 

 

 

…かなり良いお値段しますね(^_^;)

 

 

 

 

 

「万年筆は愛するものではなく、淫するものである」、と言ったのは島地勝彦氏(元『週刊プレイボーイ』編集長)でしたが、なるほどなぁと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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