おはようかいおばけくんキラキラ

 

朝晩と冷え込むようになり、すっかり秋ですね。奈良では順調に木々が色づいてきたように思います。

 

少し時間があいてしまいましたが、2019年11月2日に開催されました「大和妖怪ツアー」にご参加くださいました皆さん、ありがとうございました。ゆっくりとお礼を伝える時間がないままの解散で、失礼しました。

 

奥明日香まで自転車でまわるツアー、しかも妖怪をテーマにしたものは、なかなかないと思いますので以下振り返りをしておきます(*''▽'')

 

 

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集合は飛鳥駅でした。ぽかぽかとした日差しで、サイクリングには最適。まずは、この日一日お世話になる、電動自転車の乗り方について説明を受けます。私が電動自転車を利用するのは、なんとこの日がはじめて。うまく乗りこなせるかしら……という不安を抱えつつ、出発です。

 

 

しばらくすると、電動自転車は足を踏み入れるとすぐ、スピードが出ることが特徴であることがわかりました。気を抜いてペダルをこぐと、上半身だけ置いてけぼりになります。細心の注意をはらいつつ、猿石や鬼の俎・雪隠、亀石など明日香の不思議な巨石をめぐります。

 

 

ここいらで前半戦終了。「こんな感じだったら全然きつくないねえ~」と和やかな雰囲気のまま、石舞台古墳周辺で各自昼食です。実は、問題は後半戦なんですけどね……。

 

さて、午後の部開始です。ツアー会社の担当者であるОさんから「木下(私)の船頭が不安だから、自分が先頭を行く」との提案がありました。どうやら私が前半戦で何度か道を間違え、適当にごまかしたのがバレた様子です。

 

まあ実際の所、そのほうが確かであろうと後半戦は道案内をお任せすることになりました。そんなこんなで、くつな石” へと向かいます。

 

 

現地に到着し、自転車を降りたОさんは「ココから見る風景が奇麗なんですよ。自転車は置いて歩いて少しだけ山を登りましょう」などと、参加者に説明しています。私の知っているくつな石” へのルートとは違う気がしましたが「きっと裏道か何かなんだろう」と思い、ついていくことにしました。

 

しばらくすると、Оさんの挙動が不審になります。「あれ……?」とつぶやく様子を見て、私はピンときました。やはりこれは道を間違っている……!! すぐにその旨を伝え、来た道を戻ることに。「Оさん、人のこと言えないやんねえ~」と、心の内で思ったことはココだけの話です((´∀`*))ヶラヶラ

 

 

数分後、無事に本当の “くつな石” に到着。このあたりになると、参加者さんの顔が険しくなってきます。それもそのはず、道中の坂がとってもキツいんです。電動自転車を以てしても辛く感じた方もチラホラいらっしゃり、途中で自転車を降りて押す姿が見られました。とはいえ電動自転車って乗らないと、ただただ重いだけなので、これまたシンドイ。えらいこっちゃです。

 

しかし、ここで挫けてはいられません。これからが本番、棚田が有名な稲渕を通過しながら男綱・女綱を目指します。ここからは明日香村文化協会の境山会長と合流です。奥明日香の普段はふれることのない、習わしや歴史について境山さんにお話を聞かせていただきました。

 

 

この段階で、十二分に明日香を満喫した気分になったのは私だけではないはず。けれども、そうは問屋が卸しません。明日香のさらに奥の奥、男淵に向かいます。こうなると、舗装された道という訳にはいきません。半ばやけくそで、道なき道をママチャリで駆け抜けるのです。

 

 

電動であっても、これはタイヘン! 落石はあるは、太い枯れ木が転がっているわで、さながら修行。一体全体、せっかくの休日になにをしているのでしょう。自然と私も参加者さんも無口になります。

 

やっとのことで到着した時、ふっと私の気が緩みました。自転車を止めた際に隣に止まっていた自転車と接触してしまい、自転車が転倒。その衝撃で籠に入れていた私のカバンが、崖の斜面を沿ってコロコロと転がっていくではないですか。

 

 

びっくりしてすぐに追いかけようとするものの、倒れた自転車を起こすなどしていたら間に合いません。とっても親切な参加者さんが拾ってくださり、事なきを得ました。ありがたや~。

 

 

坂を上った分、帰りは下りるだけでラクチンと思いきや、意外と山道は下りの方が怖いもので。寒さと相まり、ブルブルしながら麓についたころには程よく日が暮れていました。途中山間で見えた夕日がとっても奇麗でしたよ。

 

 

そんなこんなで、そこそこハードな自転車ツアー。もはやスポーツでしたが、怪我人なく終えらえてホッとしています。参加者さんの中には「聞いてたんとちゃう!」と思っている方もいらっしゃることでしょう(〃▽〃)テヘ

 

私も終了後、想像以上に過酷なツアーだったなあと思いましたが、その中で少しでも楽しんでもらえていたら嬉しいです。これに懲りず、また機会がございましたら、ツアーへのご参加お待ちしております。自転車ツアーもまたやる……かもしれませんよ! 

 

 


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