今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ジャンクのローライ35Sの巻

2020年11月21日 20時40分00秒 | ブログ

予想されていたことですけど、気温が下がって新型コロナの感染者が再び増加しているとのことで、三連休も自粛でGoToも散々ですね。米ファイザーのワクチンが来月にも承認されると報道されていますがそれに期待ですね。で、ご常連さんが旅先でジャンクとして売られていたローライ35Sを入手されて来ました。え~、ジャンクなんてあるんですかぁ? 私も欲しいです。外観的にはファインダー角に目立つ打痕があるのが惜しいところです。

一応シャッターは正常に切れます。しかし、ファインダーとレンズのカビがかなりひどいです。これではジャンクになりますね。では、清掃などのメンテナンスをして行きます。

 

ファインダー下にある巻上げのアイドラーギヤも固着気味ですので洗浄注油をしておきます。

 

 

ファインダーは分解の上、清掃しました。ブライトフレームの蒸着が劣化が進んでいる以外はきれいになりました。すでに組み込んでいます。

 

電池も長期に過放電状態で入っていたと見えて液漏れによる腐食があります。幸い半田外れはありませんので清掃をしておきます。

 

スローガバナーも清掃注油をしておきます。

 

 

「レリーズの切れる位置が深すぎる」とのご指摘がありました。元々、ロック機構が無いため誤操作防止でレリーズが切れる位置が深いのですが、この個体は本来は入っているはずのワッシャーが入っていないので余計に深くなっているようです。追加をしておきます。

 

レンズはかなり厳しいですね。清掃の結果、後玉のコーティングにポツポツ劣化が残りましたが、他のレンズは清掃出来ました。HFTコートは強いです。

 

後玉の内側が最もカビが生えやすいところ。

 

 

レンズを清掃をして組み立てます。

 

 

じつは、ピント調整時に一問題あったのですが詳しくは省略します。ジャンク価格でお幾らだったのかは分かりませんが、まぁまぁの個体となったようです。隣りは少し前に話題となったタイムスリップグリコのおまけ。ローライフレックス。小パーツはまだ未開封のままです。

 

完成検査で電池を入れましたが露出計の針が動かない・・再度分解をして回路を点検しました。一番怪しい電池接点部分の導通は正常でした。テスターで導通を当たって行くと・・あっ、ここだ。見やすいように断線部分を上に持ち上げました。この部分の断線は初めてです。清掃の振動で完全に断線したのでしょう。

まぁ、まさしくジャンクだわなぁ。回路を新しい芯線でやり直して透明テープで絶縁をしておきました。メーターはちゃんと作動しています。

 

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