今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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PEN-EE-3は新しいからねの巻

2020年11月23日 20時10分00秒 | ブログ

世の中の連休には関係のない私ですが、今日はカメラはお休みします。何時か見てやらないとと思って暇が無いので見てやれなかった自転車とバイク。本所の泥除けはアルミが柔らかいのとアルマイトが掛かっていないので常に磨いていないと腐食が進んでしまいます。あ~ぁ、手遅れだ。ピカールではすでに無理なので水ペーパーで研磨します。

 

また記憶のないへこみが出来ていました。そのうち、裏から板金しますが、今回は研磨だけしておきます。

 

 

ヤマハFS1もどんどん錆びて行きます。1969年製のバイクですが必死で時代に逆らって磨いています。貴重な純正フィンカーも腐食しています。グスン。

 

ガソリンコックのストレーナーからガソリンが漏れてエアクリーナーが痛んでいます。今後は最低でもひと月に一回は磨いてやろうと思います。たぶん・・

 

で、EE-3ですが、このカメラは新しいので何も問題はないのでは? とにかくO/Hをご希望です。点検では赤マークも出ますからセレンは当然生きています。気になったのは、裏蓋のロック爪がスムーズに動かないため裏蓋のラッチが飛び越しています。

 

吊環部が陥没しています。これは板金をします。

 

 

レリーズボタンがメッキなので前期型です。ファインダーは曇っているのは仕方がない。それでは分解をして行きます。

 

シャッターユニットは新しいので特に問題はないようです。レンズの清掃や注油をしておきますが、ファインダーブロックはダイカスト製から樹脂製へと変更されています。

 

裏蓋ラッチの飛越が起こるのはラッチの作動が重いため。分解洗浄のうえグリスを塗布して戻します。

 

 

オーナーさんがモルトの代わりにフェルトを貼られたとのこと。これでも良いですけど、古いモルトが取り切れていないため厚くなって裏蓋の開閉に影響していますのでやり直します。

 

対物レンズに傷が多いですね。ガラスなのに? 。じつは樹脂製なのです。初期の三光PENが樹脂製で、それがガラス製に変更されていたのにEE-3の最後でまた先祖返りです。ファインダーブロックも含めてコストダウンのための変更ですね。道理でカメラが軽くなっているわけです。

 

レンズはカビは無く、ホコリ汚れを清掃します。

 

 

前面プレートは本来ネジ2本で固定されますが、1本省略されています。

 

 

右側も一緒です。ネジ1本のコストダウンというよりはねじを締める工数を低減したのでしょう。面白いのは向かって左側のシボ革は両面テープ貼りで(シボ革が縮んでいます)、右側はゴム糊接着です。右側はラッチプレートがあるため接着力を確保する必要があった? のでしょうね。

 

で、樹脂の対物レンズですが、コンパウンドで研磨をしてみましたが、傷は消えましたが歪が出てしまいます。それでは、ガラス製と交換しましょう。これで拭き上げも安心して出来ますから。

 

う~ん。新しいので問題はないと思っていましたが、頑張ってもこの指針は感度不良気味ですよ。

 

 

セレンでしょうね。調整抵抗で調整をしておきます。

 

 

EE-2以降のフィルムカウンターユニットは作りは少し安っぽいですが良く出来たユニットです。

 

 

あぁ、そうだ。吊環部がへこんでいたんだった。

 

 

完全には直りませんよ。

 

 

最後にホットシューの配線を半田付けして巻き戻し軸をセットしてトップカバーを閉めます。

 

 

純正のフィルターを装着して終了。EE-3の時代になるとコストダウンが激しくなりますね。ファインダーの対物レンズはガラスのままにして欲しかったです。

 

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