辻陽『日本の地方議会』を読了。
これまで一様に語られてきたきらいのある日本の「地方議会」。本書は特に自治体の人口規模に着目して、人口規模が異なれば、議会に求められる役割も異なるということを論じている。合わせて、地方議会では会派の有無も重要で、この点についても配慮した記述となっている。
いわゆる「地方議会」に関するこの種の本は他にもあるが、地方議会のあり方が実際には多様であることを正面から認めた上で、その多様さを踏まえて議論している点で、本書は他とは一線を画する。
日本の地方議会-都市のジレンマ、消滅危機の町村 (中公新書)
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