伊藤邦武ほか(編著)『世界哲学史6』 | (元)無気力東大院生の不労生活

(元)無気力東大院生の不労生活

勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 伊藤邦武ほか(編著)『世界哲学史6』を読了。

 

 8巻シリーズの第6巻。
 対象は18世紀。ある意味、「よく馴染んだ「哲学」に戻ってきた」といったところだろうか。安定感のある章が並ぶ。面白みに欠けるところがあるかもしれないが、これはこれで適切だと思う。
 これまでの巻では浮いた感じもあったイスラムや中国、日本を扱った後半の章も無理のないかたちで収まっており、一冊の本としての完成度はシリーズ随一。