トマセロ『道徳の自然誌』 | (元)無気力東大院生の不労生活

(元)無気力東大院生の不労生活

勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 トマセロ『道徳の自然誌』を読了。

 

 ヒトの道徳性について、先行研究を踏まえ(著者トマセロによるものも含む)、三つのステップによる進化のモデルを提唱する。
 初期のヒトに関しては、現代の幼児を対象にした心理実験の結果を参照して議論しており、本当にそれが妥当なのかは判断がつきにくい。ひとつのモデルとしては大変興味深いが、実証は本書の著者が考えている以上に難しいように思う。