狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

二週間で決着か?辺野古問題、沖縄県に意見書提出求める 国交省、25日期限

2018-10-19 08:44:32 | 辺野古訴訟
 

 

NO!残紙キャンペーンサイト 

 
辺野古への移設計画をめぐり、県はことし8月31日、国が講じた環境保全対策に問題があるなどとして埋め立ての承認を撤回し、現場の工事は中断している。

これを受け沖縄防衛局は17日、工事の再開を目指して行政不服審査法に基づいて埋め立て承認の法律を所管する国土交通大臣に対し、撤回の効力を一時的に停止する執行停止の申し立てを行うとともに、撤回の取り消しを求める審査請求を行った。

17日に沖縄防衛局から県が行った撤回の効力を一時的に停止する執行停止の申し立てなどを受けた国土交通省が、県の意見書を今月25日までに提出するよう求めた。 

 
辺野古問題、沖縄県に意見書提出求める 国交省、25日期限
 

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設問題で、国土交通省は18日、沖縄県に対し、沖縄防衛局が国交相に申し立てた辺野古沿岸部の埋め立て承認撤回処分の効力停止に対する意見書を提出するよう求めた。期限は25日。

 18日午前、国交省職員が県庁を訪れ、県の主張をまとめるよう文書で要請した。意見書が提出され次第、審査に入る。

 辺野古移設を巡っては、沿岸部の埋め立て承認を撤回した県への対抗措置として17日、沖縄防衛局が行政不服審査法に基づいて国交相に審査を請求し、撤回の効力停止を申し立てていた

                                               ☆

8月31日、謝花副知事は翁長前知事の遣り残した「撤回」を実施した。

撤回実施の記者会見の際、撤回の実施を「政治判断ではない」、「行政手続きだ」と、30分の会見中「行政手続き」を10回も繰り返した。

いくら謝花副知事が「行政手続き」と繰り返しても、法的に言えば「撤回・実施」は政治判断である。

行政手続きといえば、むしろ翁長前知事が行った「取り消し」こそ行政手続きである。(この場合誤った行政手続きだった)

翁長前知事の「取り消し」は、仲井真元知事が防衛局の埋め立て申請を、関係法令に照らして違法ではないと判断して下した「行政判断」に基づく行政手続きである。

翁長前知事は仲井真元知事の下した埋め立て承認に法的瑕疵があると判断して取り消した。

勿論、翁長前知事の判断が正しければ「取り消し」は有効であったが、判断は間違っていた。

仲井真元知事の埋め立て承認をめぐり、県と国が対立し結局最高裁判断で、埋め立て承認は適法と確定し、翁長前知事が「取り消し」を、自ら取り消したことは記憶に新しい。

 

前回の「取り消し」の際は、前知事が行った埋め立て承認に対して瑕疵(欠点、欠落)があったとして、埋め立て承認を取り消した。

今回は、承認が行われた時点では違法ではなかったが「承認以後に新たな問題が明らかになった」として撤回を行った。

 >承認以後に新たな問題が明らかになった

では、「承認以後の新たな問題」と一体何か。

報道では、明らかにされていないが、撤回とは「承認後の事情の変化を理由に、公益上の必要が高いとして行政処分を取り消す措置」とされている。

「埋め立て承認」は、安全保障、国防に関する案件であり、これが「公益上不都合」であるはずはない。 それどころか、逆に公益のために不可欠であることは言うまでも無い。

県側はデニー知事の当選を根拠に、「撤回」は「民意」と主張するが、埋め立て承認は、安全保障問題であり、全く「民意」の性質が異なる。

県知事選で、知事の権限外の米軍基地移設の是非を問うのは間違いだ。 

基地の移設を含む安全保障政策は国の専権事項であり、これを判断するのは政府の役割だ。

「撤回・実施」の結果、政府が判断を誤り、国民の命運に影響が及ぶことがあっても、デニー知事を選出した沖縄県民が、全国民に対して責任を負うことはできないはずだ。

県は「撤回・実施」が実は安全保障問題、国防問題であることを隠して、「後で分かった公益上不都合な事例」として、「地盤が軟弱である」、「環境保全策が十分でない」などを列挙している。

だが、これらは全く枝葉部分の「言いがかり」であり法令違反でも何も無いない。 

「環境保全」などは本筋から外れた、県の「政治判断」に過ぎない。

見解の相違ということだ。

県と国の「判断」が異なる場合、日本は法治国家であるから最終的には法廷で争うことになる。

今回の撤回も、前回の「取り消し」と同様国交相の判断をを経て、撤回が否定され、最終的には最高裁判断にもつれ込むだろう。

その結果生じた工事遅延の損害賠償は県に請求されるが、「撤回・実施」を実行した謝花副知事個人に対しても請求される公算が大きい。

デニー知事は、「撤回実施」を実行していない。

うまく逃げた!

 

法廷闘争に話しを戻そう。

国交省への審査請求は2週間以内に決着し、「撤回」は執行停止になる。 県は国交省の結論を不服として、提訴するだろう。 しかし、前回の「取り消し」の時の最高裁判例が出ているので、法廷闘争は、遅くても年内に決着が付くはず。

勿論、県の敗訴で辺野古工事は粛々と進む。

もはやデニー知事に打つ手はない。

さぁ、どうする、デニー知事そして謝花副知事。

 

 


 

 

 

 

 


コメント (3)    この記事についてブログを書く
« 【産経・FNN世論調査】沖縄の... | トップ | 【視点】何のための辺野古県... »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (月光仮面)
2018-10-19 09:23:40
≫40: 名無しさん@涙目です。(catv?) [SE] 2018/10/17(水) 14:52:08.36 ID:odNE57b20
もう後は肉弾戦で
工事妨害してる人を強制排除してるのをマスゴミがニュースで流し

「国がこんなに酷いことを」的な報道で国民感情をあおる事しかないな

あいつらならやる!ww
どんどんやれ!「反辺野古民」の異常さがどんどん拡散される。一次ソース動画をDVD焼いてネット見ない人達に回覧し拡散してあげるwww


≫つか工事遅延損害額で県が破産してしまえば
国の管理下になってそれで済むんじゃね?
もう相当な額になってるだろ

残念ながらマジお願いしたいm(__)m「琉球土人」一掃の為有効ww
本日の沖縄タイムス投稿欄 (カウンター58)
2018-10-19 09:36:09

オピニオン面に一般投稿6本(児童生徒の「ぼくも私も」など除く)。

「軍事基地より 癒やしの基地」の那覇市・吉田朝啓さん(86)は、1月22日、5月24日、6月4、27日、7月19日、8月24日、9月14、26日、10月2日に続き今年10回目の掲載。
「国際協力に力 高校生は希望」のうるま市・松田栄さん(57)は、9月3、14日、30日に続き今年4回目の掲載。
「『正義』近づく 報道望みたい」の北谷町・宮里武正さん(67)は、9月28日に続き今年2回目の掲載。
「貧困率全国一 根本は基地に」の那覇市・大城良司さん(51)は、1月7日、2月3、22、25日、3月18日、4月8日、5月11日、6月12、19日、7月16日、8月18日、9月7、20日、10月5日に続き今年15回目の掲載。
「電力自由化 議論に期待」のうるま市・玉栄章宏さん(65)は、1月13日、5月8日、6月25日に続き今年4回目の掲載。
「ユニークなシマクトゥバ」の那覇市・仲本将成さん(89)は、1月17日、2月13日、3月28日、5月8日、6月8日、8月10日、9月29日に続き今年8回目の掲載。
 
カギカッコは投稿欄における見出し。

Unknown (amai yookan)
2018-10-19 12:14:45


謝花副知事が撤回を判断したので、

>工事遅延の村議賠償は県に請求されるが、「撤回・実施」を実行した謝花副知事個人に対しても請求される公算が大きい。

本人が多分払うと思うが、幾らくらいで・自己資産はあるのだろーか?

それとも、小沢劇場で既に「兼ねちゃんちのポケットマネーで支払う」話がついているのだろー??か

兼ねちゃんちは、埋め立て事業で存分に元は取れるハズ

近くの小沢別荘では「5000坪の地上げで出た利益」でホクホクの小沢不動産


      
      

コメントを投稿