狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

日米戦争のフライングタイガース、騙し撃ちはアメリカだった!

2019-12-09 16:26:14 | 歴史

 

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過去ブログフライングタイガースは米国正規軍だった 2011-03-02 の再掲です。

 

本稿はフライング・タイガース アメリカの「卑劣なだまし討ち」に一部加筆したものです。

 

だいぶ前のことだが、「パール・ハーバー」と言うハリウッド映画を見た。

所詮はアメリカの視点のハリウッド映画なので、ある程度の予測はしていたが、余りにもアメリカのご都合主義で貫かれた映画だったのには驚かされた。

歴史は自分たちの都合の良いよう歪曲されていた。

細部をここで取り上げる余裕は無いが、こんな映画でも全米で記録的ヒットをしたと言うから、たかが映画だと軽く見るわけに行かないと一人憤慨した。

映画の、キーワードは「リメンバー・パールハーバー」と「スニーク・アタック(卑劣なだまし討ち)」だった。

映画の中では再三この言葉が繰り返され日本憎悪のキーワードに使われていた。

                 ◇

1991(平成3)年7月6日付ロサンゼルス・タイムズ紙の一面に、

米国民間人パイロットにより結成された対中国義勇団、通称フライングタイガースが、実は米国の正規兵であったことが米国当局によって公式に確認された、との記事が掲載された。

このフライングタイガースは、中国国民党(蒋介石率いる台湾政府)に協力して日本軍機を撃墜した部隊だが、これまで民間義勇軍であり米国陸軍省や米国大統領とは無関係であると米国防総省は主張してきた。

ところが同記事は、今までの主張を覆して米国務省がフライング・タイガース(AVG)の生存者100人を退役軍人と認定した、と伝えたのだ。

「日米開戦五十年」の記念日のこの年、フライング・タイガース結成から50年にして、

アメリカ政府は公式にフライング・タイガースを「義勇軍」ではなくて「正規軍」であったことを認めたのだ。

これは、日本の真珠湾攻撃以前に「中立国」であったはずのアメリカが、自国の「中立法」を侵して日中戦争に介入し、

宣戦布告なしの「SNEAK ATTACK」を日本にした、と政府が公的に認めたことを意味する。

フライング・タイガースと言っても日本では知る人は少ない。

だがフライング・タイガースの存在は、アメリカでは第二次大戦の英雄として知らぬ者がいないといわれる。
 
中国やビルマ戦線での「活躍」は世界中に知れ渡り、いまなお出版物があとを断たないという。

フライング・タイガースのロゴ入りジャンパーその他のグッズは今でも人気で販売されている。

そういえば沖縄では虎のマークを刺繍したジャンパーが米人のお土産グッズ店で今でも人気だと聞いた。

フライング・タイガースの創立には中華民国の蒋介石夫人・宋美齢が深く関わっている。
 
幼少の頃からアメリカに留学をして完璧な上流英語を話す蒋介石夫人・宋美齢は、アメリカの支援獲得に乗り出し、特にルーズベルト夫人メアリーの後援を受けた。

宋美齢はホワイトハウスで演説をした初めての東洋女性と言われている。
 
又タイム・ライフ社の社長の知己を得てタイムの表紙をも飾り、完璧な英語でラジオ等で中国の危機を訴える宋美麗の姿に、アメリカ人は「東洋に嫁に行った娘が里帰りして苦境を訴えている」と言ったイメージを抱き、蒋介石のアメリカの支援取り付け作戦は大成功した。

こうしたアメリカ上流階級との豊富な人脈からルーズベルト大統領の支援を取り付け、フライング・タイガースの創立者、退役軍人シェンノートとの遭遇に至るのである。
 
こうして「中立法」の壁を密かに踏みにじり、蒋介石は「人、物、金」を米国が提供し、中国空軍の識別マークで戦う異例の航空部隊を創設させる事に成功した。
 
まともに事を運べば明確な「中立法」違反であるから、シェンノートは身分を偽って「中国銀行員」を装い、軍事作戦は商行為の仮面をかぶって行われた。
 
1941年初頭から隊員の募集が始まった。
 
給料は月600ドルで、日本軍機一機を撃墜するごとに500ドルのボーナスが支給されるという破格の厚遇。
 
現役軍人から人員を募集する大統領特別令も出された。
 
ルーズベルトは500機からなる部隊を準備し、中国派遣を命じた。
 
これが「義勇軍」フライング・タイガース(AVG)の実態であった。
 
陸軍航空部隊長の1941年8月のメモによれば、米国正規軍としてのフライング・タイガース(AVG)の創設はすでに「大統領と陸軍省が承認していた」という。
 
フライングタイガースが米国を出発してビルマに到着したのは昭和16(1941)年春のことであった。

この事実は日本が開戦回避を必死で模索してワシントンで日米交渉を行っていた時、既に米国側は対日参戦にひそかに踏み切っていたことを示しているのである。

アメリカが「リメンバー・パールハーバー」と対で使う「SNEAK ATTACK」(卑劣なだまし討ち)は、実は真珠湾以前に既にアメリカによって行われていたのである。

【おまけ】

中国の飛行場で「フライングタイガース」のエンブレムのサメが描かれた米軍P-40戦闘機の隊列を護衛する中国人兵士、1942年撮影。


A Chinese soldier guards a line of American P-40 fighter planes, painted with the shark-face emblem of the "Flying Tigers,"
at a flying field somewhere in China, cira 1942. Photo courtesy of National Archives.

 

日本の戦闘機と交戦するフライングタイガー米戦闘機

 

フライングタイガーの創始者シェノート大将

General Claire Lee Chennault

1958年7月27日、シェンノート少将はアメリカで死去した。

が、中国系アメリカ人の陳香梅夫人はその半世紀後の2018年、92歳の天寿を全うした。

陳香梅さん死去、92歳=抗日戦参加の米将校の妻、台米関係に影響力

【社会】 2018/04/04 16:16

(台北 4日 中央社)抗日戦で中華民国軍を支援した米航空義勇隊「フライング・タイガース」の指揮官の妻で、台米関係に影響力を持った陳香梅さんが先月30日、米ワシントンで死去した。92歳だった。外交部(外務省)が4日、明らかにした。遺族によると、脳卒中発症後に合併症を患っていたという

 

 

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3 コメント

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Unknown (Sat)
2019-12-09 18:19:31
映画「チームアメリカ・ワールドポリス」でもパール・ハーバーはクソ映画だという事で挿入歌になってます。
Unknown (歴史教育 「パール・ハーバー」は「パール・フーバー」と覚えよう!)
2019-12-09 19:12:58
『パール』
 東京裁判の時、11人の判事の中で唯一人、「被告人全員無罪」を主張したのが、インド代表判事のパール博士だ。東京裁判を「勝者が、敗者だけを裁く急ごしらえの法律をつくり、これを過去に遡って適用した違法裁判である」と断じた。
 パール判決はその後、世界中で評価され、マッカーサーも「あの裁判は間違いだった」と認めている。自虐史観(GHQ)から脱却すべきである。

『フーバー』
「仕掛けたのはアメリカだ!」フーバー元米大統領は、回想録『裏切られた自由』で糾弾する。
膨大な資料に基づいてつぶさに検証した第二次世界大戦の真実である。
第二次大戦当時のアメリカ大統領ルーズベルトの前任者、フーバー大統領は、3年8カ月にわたった不毛な日米戦争は、「ルーズベルト大統領という、たった一人の狂人が引き起こした」と。
Unknown (amai yookan)
2019-12-09 19:22:16

「原爆・水爆を投下・都市無差別爆撃」だけで米国が犯した過ちは明白・弁解のしようがない。

パールハーバーなんて、枝先の葉っぱみたいなものだ

尖閣上陸を目指して了解審判を繰り返す中共も=パールハーバーに匹敵するものだと、県民は心すべきことでしょう・あすは我が身と…

ついでに、知事もそう認識してくれませんかね?

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