万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3547 あぢの棲む3292

2020年04月02日 | 万葉短歌

2020-0402-man3547
万葉短歌3547 あぢの棲む3292

あぢの棲む 須沙の入江の 隠り沼の
あな息づかし 見ず久にして  ○

3292     万葉短歌3547 ShuG556 2020-0402-man3547

□あぢのすむ すさのいりえの こもりぬの
  あないきづかし みずひさにして
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第93首。女。
【訓注】あぢ(阿遅)[「味鴨、巴鴨とするのが通説。ただし、〔川口爽郎・・・は〕コアジサシと見るのが正しいという」]。須沙(すさ)[「地名。・・・<渚沙>(尾張の国知多の須佐湾・・・か]。あな息づかし(あないきづかし=安奈伊伎豆加思)[下記注]。
【依拠本注-息づかし】「息づく」(3388)を形容詞化した語が「息づかし」で、これは 3539 の「息に我がする」の「息にする」を情意化したものといえる。苦しくて息が詰まりそうなさまをいうが、現代語に移すと味がなくなる。



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