評価 
（3点/5点満点）
タイトルの『サブスクリプションシフト』とは、DX（デジタルトランスフォーメーション）の時代を牽引するビジネスという意味と、人々が創造的に働くための環境をサブスクリプションが実現するという意味が込められています。
この本が扱うサブスクリプションは、BtoB型の「SaaS（Software as a Service）／サブスクリプション」が中心となります。「SaaS／サブスクリプション」型とは、利用期間に応じて定額で代金を回収する、まさにソフトウェアをサービスとして提供するまったく新しいビジネスモデルです。
・新しいテクノロジーを利用し
・製品をサービスとして提供する
・新しいビジネスモデル
DXの要諦となるこの3つの要素と、DX時代の企業に生まれ変わる方法に関して、業界を問わず分かりやすく解説しています。
著者が創業したチームスピリットという会社は、「勤怠管理」や「経費精算」を結合させたサービス（導入企業1200社、ユーザライセンス数20万人）を提供されていますが、それはそのことで間接業務を圧縮し、効率化を図るという価値の総和だけを目的としたものではありません。
デジタルのツールを活用して創造的に働く習慣をつけることが、製品・サービスのコンセプトであり新しい価値です。
また、サブスクリプション型のビジネスの場合、小さなアイデアで直感的につくったものを、実際のお客様に使ってもらってフィードバックをもらうことができます。つまり創造的な挑戦がやりやすいのです。
本書では、SaaS／サブスクリプションのビジネスについて、そのビジネスモデルを隠さずさらけ出しています。
最初は、売上が少なく見えて不安になるかもしれませんが、収益構造を理解していれば、安心して次の創造的な仕事に取りかかれるはずです。
