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スノーカントリートレイル⑪ まつだい駅~浦佐駅 307km完全踏破へ向けて その1

2019年09月06日 | Weblog
先々週歩いた4日間110kmのダメージ(足裏の皮膚と爪が剥がれそう)が癒えないままですが、やっぱり行くんですね。

計算すると今回は40kmオーバーな行程です。地図を見ると足元が悪いところはほとんど無さそうなので行ける気がします。
2回に分けるにはちょっと短すぎるし、1回だとちょっと長い。

今まで、歩き始めて途中で止めたことは1度もない、だから今回も必ず歩き通すのだと思います。
当たり前のことだと自分に思い込ませます。

いつものように前夜に出発します。
今回もちょっと遠いけど、ラストランならこれもまた良い思い出になりそうです。

仕事が終わり家に帰るとすぐに支度を始めます。
明日の現地の天気予報は曇り。
曇りなら絶好の条件じゃないか。
晴れなくていいんだ、暑いとスピードが上がらないから。

風呂まで済ませてなんと20時。
これはいいぞ。
そこに娘から電話が来ました。
『パパー、今ラーメン屋に来た。パパも来ない?』
んじゃそこで食べてから行こうかなー。

結局、のんびりしてしまって出発は21時30分になってしまいました。
それなりのスピードで現地を目指します。

今回は「六日町IC」で降りて、さらに40~50分ぐらいの下道です。
高速を降りるのが0時を回らなそうなので「塩沢石内SA」で寝ることにしました。

現地まで残り1時間。
4時のスタート予定なので3時30分には着きたいところですね。
となると2時30分起床か。
ちょっと厳しいけどやるしかないです。

3時間寝られれば何とかなるさ。

目覚めるとあたりは雨。
『現地に着くまでに上がってくれればいいな⋯』
夜のうちは雨だと言っていたので、この雨はそのうち止むと思っていました。

ところが現地に着いても雨は弱くなるどころか逆に強くなる一方です。
仕方なく雨装備で支度を整えます。

ザーっと音を立てて振り続く雨にどうしても車から出られず、20分スタートを遅らせました。
止みはしなかったけれど幾分弱まった感じがするので、これ以上の遅れは許されないと判断し『せーの』で飛び出します。

1度濡れてしまえば、あとはなんてことはないです。いつも通りの気分です。

今日の装備は水3本とアイスコーヒーを氷入りでポットに詰めたやつ。それとパン3個、さらに非常食のエナジーバーぐらいです。
あとは救急セットと極薄のカッパ上下。
意外と熊色が濃いので、熊鈴と熊スプレーは念のために持ちました。

のっけからカッパですが、下は短パンの上に、上は半袖のアンダードライシャツ1枚にいきなりカッパをON。

結局すぐに暑くなってしまい、最近のスタイルである「裸の大将」的なドライ下着1枚で普通に濡れる作戦に切り替えました。

暗いうちから「松之山街道」に入ります。
これは普通にオフロードです。
標準コースタイムは2時15分ですが、なんと1時間とちょいで抜けました。
『なんか今日はスピード出るぞ』

さらにしばらく歩くと国道253に出ました。
ちょうどそこにバスの待合舎がありました。
スノーカントリートレイルではだいぶお世話になったバスの待合舎、今回もお世話になりありがとうございました。

その後「薬師トンネル」に入ることになります。
なんと長さが2,305m、長いです。
抜けるのに30分はかかります。
こんなに長いトンネルを徒歩で抜けるのは初めてです。

トンネル内は車の轟音がすごいですね。

そして抜けた瞬間次のトンネルになりました。今度は1,155mありました。

そして3つ目のトンネルは入らせずに、何故か側道を通らせます。アスファルトの割れ目から雑草が生えてぼうぼうでした。

トンネルの先は十日町になりました。
だらだらと長い登りが嫌になるほど続き、今度はどんどん下って十日町市街に入って行きます。

8時02分十日町駅。
なんだか山から迷い込んだ猿のようで、恥ずかしいです。
通勤時間帯なので、車の中から次々と浴びせられる視線がすごいです。

新潟は山に囲まれた僅かな平野部に川が流れ、その周りに集中する生活圏。1時間も歩くと中心部は通り過ぎてしまうほどです。

市街を抜けると緩やかに道はまた空に向かって伸びていきます。
相変わらず雨は降ったり止んだりの繰り返しです。
スマホで天気予報を見てみると、朝は曇りメインだったのが今は完全にずっと雨。ハズレてますね。

国道からそれると人間の視線から解放され、また孤独になりました。

9時17分山道に入る分岐でチェックポイントを無事通過。
山道への入口は「通行止め」の文字がありました。
車両通行止めなのか、全面通行止めなのか分からないですが、通り抜け出来ないようなことが書いてありました。
それでもここがコースになっている以上もちろん行きます。

車どころか、歩く人もほとんどいないようで、路面がアスファルトなのにヌルヌルします。
またひたすら登りです。
なんとか山道を越えるところで、しばらく止んでいた雨はまた音を立てて路面に弾け飛沫を上げています。

国道に吐き出されました。そこにはバス停があり、また待合舎がありました。
もう足裏が痛い、皮膚が破けそうです。
バスが来ない時間であることを確認して、靴を脱ぎます。
『ああ楽だ』

雨にやられてかゴアテックスシューズも中が湿っています。
当然靴下も濡れているわけで、足裏がふやけて刺激に弱くなっているのでしょう、とにかく毎回雨ですから。

足裏にテーピングを施して、刺激から保護します。
また濡れた靴下を履いて再スタートします。


完全踏破へ向けて、その2(最終回)へ続きます。
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