下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【22】
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mixi日記2020年01月18日から
元々のテーマサイトは下記。
【品詞を教えてください】2020/01/13
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===========引用開始
「より」の品詞を教えてください。先生により無理やり動かされた。の場合の「より」
成績が上がったのでより勉強した。の「より」
お願いします。
===========引用終了
回答が2対2に分かれた。
当方はNo.1の回答を見て「そうでしょうね」と思った。しばらくしてから見ると、反対意見が2つもついているので驚いた。1人はSF文法で有名なおかたなんで、また新説かとも思った。
質問者の反応もよくわからない。全部に同文の定型文を返して、何をどう理解したのか。
こういう質問者は放置するか、何もわからないまま最初か最後の回答をBAにすることが多い。
よくわからないので、後追い質問をしてみた。
【品詞を教えてください その2】
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===========引用開始
下記の続きです。
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前問では5つのコメントが入りました。人数で見ると4人。
「先生により無理やり動かされた」の「より」について、2対2に分かれたようです。
どちらの考えが正しいのでしょうか(この場合は「正しい」でいいんですよね)。
===========引用終了
No.1に訂正コメントが入る。
===========引用開始
これは、先に格助詞と回答しましたが、単純な勘違いで、動詞「よる」の連用形「より」の連用中止法です。
「に」が格助詞で、格助詞の重用は基本的にありえず、この場合は動詞になります。■
===========引用終了
あのさぁ。訂正するなら、前問にしないと意味がないでしょう。当方の質問がなかったらシカトするつもりだったのだろうか。こういうふうにデマを断定的に書く人は多い。質問者が騙される例もよく目にする。
しかも「単純な勘違い」ですか。こういうのは居直りと言うのでは。
〈動詞「よる」の連用形「より」の連用中止法です。〉ですか。
No.4で、「それも違う」というコメントが入った。たぶん、「連用中止法」ではないと思うけど、またシカトするんだろうか。
それより興味深かったのは辞書の記述。
前問の単なる勘違いコメントは下記のとおり。
===========引用開始
先生により無理やり動かされた。の場合の「より」は手段・方法を表わす格助詞。
成績が上がったのでより勉強した。の「より」は、動詞「した」の程度を表わす、程度副詞です。
■
===========引用終了
「格助詞」にもひっかかったけど、「手段・方法を表わす」も疑問。
格助詞「より」の広く知られる用法は「起点」と「比較」と思ったけど「手段・方法」って……?
辞書をひいてみた。
同じようなものなので、『大辞泉』をひく。これだと「補説」に重要なことが書いてある。
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===========引用開始
より[格助]
[格助]名詞、活用語の連体形、副詞、一部の助詞などに付く。
1 比較の標準・基準を表す。「思ったより若い」「以前より腕があがった」
「おなじ程、それ―下﨟(げらふ)の更衣たちは、まして安からず」〈源・桐壺〉
2 ある事物を、他との比較・対照としてとりあげる意を表す。「僕より君のほうが金持ちだ」「音楽より美術の道へ進みたい」
「その人、かたち―は、心なむまさりたりける」〈伊勢・二〉
3 (打消しの語と呼応して)それに限定するという意を表す。「そうするよりほかはない」「狭いが、ここで寝るよりしかたがない」
「ひとりの娘―ほかにやるものがござらぬ」〈浮・胸算用・二〉
4 動作・作用の起点を表す。…から。「午前一〇時より行う」「父より手紙が届いた」「東より横綱登場」
「うたたねに恋しき人を見てし―夢てふものはたのみそめてき」〈古今・恋二〉
5 事柄の理由・原因・出自を表す。…がもとになって。…から。…のために。
「百薬の長とはいへど、万(よろづ)の病は酒―こそ起これ」〈徒然・一七五〉
6 動作の移動・経由する場所を表す。…を通って。…を。…から。
「木(こ)の間(ま)―もりくる月の影見れば心づくしの秋はきにけり」〈古今・秋上〉
7 動作・作用の手段・方法を表す。…によって。…で。
「他夫(ひとづま)の馬―行くに己夫(おのづま)し徒歩(かち)―行けば見るごとに音(ね)のみし泣かゆ」〈万・三三一四〉
8 (活用語の連体形に付き)ある動作・作用のあと、すぐ別の動作・作用の起こる意を表す。…とすぐ。…と同時に。…や否や。→から →ゆ →ゆり →よ →よりか →よりも
「三里に灸(きう)すうる―、松島の月まづ心にかかりて」〈奥の細道〉
[補説]古語ではかなり広く種々の意味に用いられたが、現代語では、比較の基準を表す用法が主で、その他の用法は、中世末ごろから「から」「にて」「で」などに譲っている。なお、4は、多く書き言葉や、改まった言い方に用いられる。
===========引用終了
「1」と「2」を分ける必要があるのだろうか。
〈現代語では、比較の基準を表す用法が主〉は、そのとおりだけど、この書き方だと〈比較・対照〉は主ではなくなる。これは、「2」の〈比較・対照〉は、「1」に含まれるってことでは。
あと、〈動作・作用の起点〉の〈4は、多く書き言葉や、改まった言い方に用いられる〉とのこと。
「7」に〈動作・作用の手段・方法〉とある。ただ、例文は古いものしかない。やはり現代ではほとんど使われないのだろう。なんだかなぁ。
#日本語 #敬語 #誤用 #慣用句 #言葉 #問題 #間違い #二重敬語
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