【ご相談する ご質問する 私のご相談 私のご質問 goo】〈2〉 | tobiの日本語ブログ それ以上は言葉の神様に訊いてください

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 下記の仲間。 
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【22】 
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1971566092&owner_id=5019671 


mixi日記2020年02月25日から 
 下記の続き。 
【ご相談する ご質問する 私のご相談 私のご質問 goo】 
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12574947472.html 

 考えをまとめるために質問をしてみた。 
【ご質問する (私の)ご質問 って不自然ですか。】 
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11497335.html 

 まずNo.4のコメントに関して。 
「敬語の指針」に従うのは、常識的な態度だろう。 
 ただ、この問題に関しては、「敬語の指針」では解決しないと思う。 
【文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題】 
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2220.html 
【事例8】がこの話。 
「敬語の指針」の最大の問題点は、〈「…に」を立てる〉の話を詳しく説明していないことでは。『敬語再入門』では「立てる」ではなく「高める」としている。 
●「…を」を高める 
 お誘いする/お訪ねする……etc. 
●「…に」を高める 
 お教えする/ご相談する/ご説明する……etc. 
※「ご質問する」はp75のリストにはない。しかし、p237の(紹介例が多い)リストにはある。おそらく、微妙なボーダーラインなのでは(単に頻度が低いだけ?)。

 

 おそらくこの2つでかなりのケースをカバーできる。このほかは少数派だろう。 
●「…から」を高める 
 お預かりする/お借りする……etc. 
●「…のために」を高める 
 お調べする/お作りする……etc. 
●「…と」を高める 
 ご一緒する/ご契約する……etc. 
●「…について」を高める 
 お噂する/お聞きする……etc. 

「質問する」は、「…に」を高める。「敬語の指針」には「(山田さんに)ご説明をしたい」があるだけ。これは「ご(名詞)」の形なんで、誤解を招く。 
  
「ご質問する」はフツーの謙譲語なんで、そんなにむずかしくない(はず)。

ご相談する ご質問する 私のご相談 私のご質問 goo】 

https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12574947472.html

===========引用開始

 これは微妙な難問で、「敬語の指針」あたりを見てもわからないから、『敬語再入門』をこまめに調べるのが早道。 
 この問題を考えるとき、「ご質問する」と「「私のご質問」を分けて考えるべきだと思う。質問者は「私のご質問」と「ご質問します」をいっしょくたにしている。まぁ、そうしている人が多いんだけど。 
 まず「ご質問する」に関して。 
 これは謙譲語の基本とも言える「ご〜する」という形に「質問する」を入れた形(「ご相談する」も同様)。 
「ご運転する」のように、理由が不明で「ご〜する」にできない言葉もある。このあたりは慣例としか言えないそうな。 
『敬語再入門』には、p236〜238に〈「お/ご〜する」「お/ご〜」いえる主な語〉というリストがあり、「ご質問する」「ご相談する」とも〈「……に」を高める〉言葉としてのっている。フツーに使える言葉だろう。 

===========引用終了

 

 問題は「ご質問」の場合。 
 これに関しては、「敬語の指針」の「ご説明をしたい」と同様、といえば終了とも言える。 
 もっと簡明な説がNo.6で出た。 
〈「ご質問します」と言えるなら「ご質問をします」も言えますよね〉 
 おっしゃるの駕籠屋だホイサッサ……などとふざけている場合ではない。 
 なぜいままでこの視点がもてなかったのか悔しい。 
 この「ご質問」は誰の質問かと言えば、当然「私のご質問」。これでいいのでは。前問で出たように「私からのご質問」と考えれば、さらに異和感が薄れる。 

 当方は、やはり『敬語再入門』の記述に頼るほうが適切と考えていた。 
================================引用開始 
 なお、一つの語がいくつかの用法をもつ場合もあります。§48では、「お手紙」のように尊敬語・謙譲語I両方の用法をもつ主な語をリストしましたが、その中でも「おみやげ」などは、「先生からのおみやげ」(尊敬語)・「先生へのおみやげ」(謙譲語I)のほか「子どもへのおみやげ」のように美化語としても使います(あるいは、初めの二つも美化語と見てしまったほうがよいのかもしれません)。(P.124) 
================================引用終了  
「質問」を同じように考えるなら、  
「先生からの(私への)ご質問」の「ご」は尊敬語 
「先生への(私からの)ご質問」の「ご」は謙譲語(I) 
 になる。 
 子供向け番組で「全国の子供たちから、たくさんのご質問が来ています」とMCが言うなら、尊敬語と言うより美化語だろうな。 
 どちらが簡明かは明らかだろう(泣)。 

 あるいは、「ご質問」が美化語ってケースも考えられる。 
 美化語と考えると、「お/ご」をつけるか否かは、話し手(書き手)のキャラに関わってくる。 
 ちなみに、当方なら「ご相談」は使うけど、「ご質問」は使わない。 
 でも言葉の丁寧な女性なら「いろいろなお話をいたしました。ご相談もしましたしご質問もしましたし、お悩みも話しました」と言ってもおかしくないだろう。

 

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