O.A.です。14年前に「新型コロナウイルス」を予言していた映画『ジャポニカ・ウイルス』について書きます。
新型コロナウイルスの影響でウイルスの感染を題材にした映画『コンテイジョン』『アウトブレイク』『感染列島』『復活の日』等が注目されています。
そんな中、今年1月31日に『AI崩壊』で2030年の日本のAI崩壊を予測した入江悠監督の長編デビュー映画が
まさに新型コロナウイルスのことを予言したかのような映画でした。それが2006年9月30日に公開された『ジャポニカ・ウイルス』(94分)です。
予告編⇒ https://www.youtube.com/watch?v=JykkFhUlbEY
映画.com⇒ https://eiga.com/movie/56618/
物語は、中国で発生した新種のウイルス「カニエ・ウイルス」が蔓延し、統制法案の「国民保安法」が施行されつつある近未来の日本を舞台に冷え切った恋人との関係、弟の死、両親との確執を「保留」して生きる主人公・陽一郎の漂流と再生を描いたロードムービー。
中国で発生したウイルス、新法案の施行、劇中では「ウイルスが憎い」という台詞も登場します。
まさに今の状況を予言するかのような内容だったので驚きました。
主人公である斉藤陽一郎の弟がウイルスに感染し、葬儀場で火葬され骨壺に納められた状態で弟と再会するシーンは、3月29日亡くなった志村けんさんのお兄さんが感染予防のため葬儀場まで入ることができず遺体と対面することはできなかったニュースを想起させるシーンとなっています。
この映画は、あくまでもエンタメ映画として撮っているため、現実となった今観ると疑問に感じる箇所も多々あります。
例えば、
・ウイルスが蔓延した非常事態下でありながら、登場人物の行動があまりにも軽率すぎる点。(普通に街中で集会を開いている)
・感染者が大量に血を吹いて倒れる描写。(すごくホラー映画っぽい)
・感染者が運転していた車を主人公が盗んで移動する点。(感染リスクを考えていない)
といってもこの映画は、ウイルス対策のガイドライン映画ではないので、その点を気にしてしまうと楽しめないかもしれませんが、一見の価値はある映画だと思います。
下の画像はDVDのパッケージです。
以上