悪徳商法の楽しさを伝えることで、危険を感じ取ってもらいたい | がんばれ熊さん

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食品スーパー店員の絵日記

身近な住宅街で悪徳商法が行われています。

 

しかも、白昼堂々とです。

 

潰れたコンビニの跡地にお年寄りがズラリと並ぶ奇妙な光景

 

 

毎日、100円で配られるお土産を目当てに集まっています。

 

そこでは、お年寄りを楽しませる講演会が繰り広げられています。

 

 

お年寄りは、雰囲気に酔わされて、30万円もする健康食品を買わされます。

 

これは、悪徳商法の一種で、催眠商法と呼ばれています。

 

手口は巧妙で、そこで働いている人にしか分かりません。

 

僕はそこで6年間働いてきました。

 

手口を知り尽くした僕が書いた本がこちらです。

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

大切な家族を守るために知っていただきたい情報です。

 

 

 

 

こんな感じで「この本のお陰で、家族が被害にあうのを防ぐことが出来ました」という声を頂くことも出来ました。

 

ちなみに、この本の印税は全て、日本赤十字社を通じて被災地への義援金にしています。

 

しかし、催眠商法は一向になくなる気配がありません。

 

本を読んで、被害を防げたという声は頂くのですが、すでにこの商法の虜となってしまった家族を説得するのは難しいという声もいただきます。

 

 

 

ここに集まるお年寄りは、ものを買いたいから集まるのではなく

 

楽しいから集まるのです。

 

実際にこの会場に行くと、悪徳商法の概念は変わると思います。

 

新卒で採用された若者が「この仕事に出会えて良かった」と誇りをもち仕事に取り組んでいます。

 

誰もが「良いことをしている」と思い込んでいるのです。

 

そこで僕は2冊目の本を出版することにしました。

 

 

 

 

 

辰巳出版から8月12日発売です。

 

「騙しの手口」の全貌は1冊目の本に全て書いてあるので、そちらを読んでもらえればいいのですが、今回の本は手口そのものではなく

 

 

そこに勤める若者たちが、どういうモチベーションで悪徳商法をしているのかを書いています。

 

ここには幼少期の僕の複雑な家庭環境も書いています。

 

家庭環境なんか、仕事に関係ないんじゃないかと思われるかもしれませんが、読んでもらえれば「悪徳商法に関わる人間の傾向」が少しは見えてくるかもしれません。

 

内容は、実体験をもとに正確に描写しました。

 

そこで出会った仲間や、お客さんの人物像とか

 

この本で、催眠商法のお店に集まる人間の気持ちが見えるようになると思います。

 

そこで働く若者は「稼げるから働いている」わけではなく「良い仕事だ」と思うから働いているのです。

 

そこに集まるお年寄りは楽しいから通うのです。

 

 

 

僕はその楽しさを伝えようと執筆しました。

 

「騙されないで下さいね」という話ではなく、あえて「あそこに行くとこんなに楽しいよ」という話をしました。

 

決して「みんな楽しいから、行こうね」という話ではありません。

 

興味本位でも近づかないでください。

 

ただ僕は、楽しさを伝えることで、危険を感じ取ってもらえればと思っているのです。

 

手口そのものを紹介する形ではなく、なにが楽しくてみんなが集まるのか?を突き詰めた本だと思います。

 

家族が反対しても隠れていく理由とはなんなのか?

 

例えるなら、破産しても競馬を辞められない人間ってなんなのか?とか

 

カモにされているのを知りつつ、ホストに狂う女ってなんなのか?に似ています。

 

ちなみに、ホストに狂って借金を背負い、自殺をする女性が問題視されたこともありました。

 

「行かなければ良かったのに」と一言で済ませられない問題があります。

 

行かない方が身のためだと分かりつつも行ってしまうという精神状態は催眠商法にも通じる部分があります。

 

その場所に狂ってしまう、中毒になるには理由があります。理由とは「あそこに行けば楽しい自分の居場所があるから」です。

 

 

皆が集まる楽しい場所に中毒化しないように、僕はあえて「こんなひどい目にあうよ」という話ではなく「こんなに楽しいよ」という話を盛りこんだのです。

 

この不可解なビジネスにもっと注目をしてもらい、世間の監視の目を強めてもらうのが狙いです。

 

というわけで、8月12日にいよいよ出版されます。

 

Amazonや楽天からも予約が出来ますのでぜひよろしくお願いします。