同じアパートに住むサチ子さん(仮名)は
とても可愛らしい、大人しい女性です。
可憐な花を背負っている(ようにみえる)サチ子さんは、普段の声もか細く、笑う時も実におしとやか。
この日は駄々をこねたお子さんに我慢の限界だったようで、過去に聞いた事のないサチ子さんの怒号がアパート中に響き渡りました。同じ人間なのか?と思うほどの別人モードで、子供の嗚咽とサチ子さんの怒号が鳴り響きました。
サチ子さんは普段とてもか細い声の方ですが、野太いパワフルボイスを出せる方でもありました。
腸が煮えくり返るくらいの怒りでどうしようもない時、感情は理性を越えて、腹の底からの声に変わるんだろうと思います。
これは怒りに限らず、例えば切迫した状況(救助を呼ぶ際)や恐怖感を感じた際にも同じ事が言えるのかなと思います。
大きい声がでない、高い声がでないという悩みをよく聞きますが、本来は誰でも大きい声も高い声も出せる能力が備わっていて、いざという時には出せるようできているはずなんだと思います。
しかしあまりにも強烈な出来事で、数日間トラウマになりました…サチ子さん…