私の職場の利用者の殆どは
アルツハイマー型認知症の患者ですが、
1人だけレビー小体型認知症の患者が居ます。
この利用者のケアをしていくうちに、
レビー小体型認知症は実に介護者泣かせやと
いうことが分かってきました。
簡単にその症状を見ていきましょう。
1:幻視・幻聴
これは対処が楽です。「さよか」と言うとけばOK。
2:訳の分からないことを言い出す
これも対処は楽です。「さよか」と言って
話を合わせてうやむやにするのがコツ。
3:足がすくむ
歩幅が小さくなって歩きにくくなります。ひどくなると、
介護者が横に付き添わないと転倒することがあります。
屋外では車椅子の使用が必須になることもあります。
4:一日の間で機嫌が大きく変化する
普通に受け答えしてたと思ったら、数分後には
ボーっとしたり興奮したりします。
これは慣れるまで時間が掛かりました。
話を合わせたり、患者から一旦離れたりして
落ち着くのを待つしかありません。
でも声を掛け続けて患者を一人にせん様に
していけば、どないかなるものです。
併せて抗精神病薬による感情のコントロールも必要です。
5:自律神経失調症
便秘したり、食事を摂ろうとしなかったり、日中に眠ったり
するのは日常茶飯事です。夕方から12時間以上熟睡
したり、突然失神したりすることもあります。
こないなると介護してる方も参りますが、
「レビー小体型認知症やからしゃあない」と思って
割り切って対応するのが唯一の対処法です(普通の
医者やと匙を投げるので冷静に)。
6:薬が効き過ぎる
普通の人に比べて薬の効きが良いのも特徴の一つです。
通常は抗認知症薬や抗精神病薬を服用しますが、
わずかな量の増減でも日中の過ごし方に差が出るので、
介護者は変化を見逃さん様にせなあきません。
介護で飯を食うてる我々ですら対応が難しいのが、
レビー小体型認知症の大きな特徴なのです。
今日も頑張ってお世話するか