淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

若狭鯖街道 熊川宿   [ 778 ]

2018-02-07 23:46:15 | 淡彩スケッチ


掲載のものは昨秋訪れた熊川宿の倉見屋荻野家住宅。
熊川宿で最も古い町屋で、問屋の形式をよく残したもの
として、国の重要文化財に指定されている。

若狭の海で陸揚げされた鯖を、京の都へ運ばれる街道と
いうことで「鯖街道」と称されるようになったそうな。

若狭・三方湖の舟小屋 [777]

2018-01-27 18:48:24 | 淡彩スケッチ
       
          三方湖 舟小屋  淡彩  サイズ 38×28 ㎝

    昨秋、軽四を駆っての一人旅をしたときに、三方五湖を見下ろせる
   レインボーラインの頂上へ行った時の帰路、思いがけずにこの舟小屋に
   気が付いて、ラフなスケッチをしておいた。
    往路、同じ処を通ったときには梅林の多いことに気が付いただけ
   だった。
    観光案内用の説明には、農作業用の舟小屋だったそうで、対岸の梅の
   木の手入れや収穫に使っていた小舟用のものだったと書かれていた。
    道もついて車を使えるようになってからは、舟小屋として使われること
   も無く老朽化してきたそうで、スケッチをした小屋もかなり傷んできてい
   たが、他に建て替えたり復元されたものが3棟見かけられたが、これらは
   観光用のもであった。

長谷(ながたに) 棚田の稔り

2018-01-17 23:46:18 | 油絵

           昨年の秋、現地で淡彩スケッチをしたもの
            [766] で掲載済み

           今回描いたもの (油彩) F10


      昨年の秋、現地でスケッチしたものを、正月の休みにやっと油絵にした。
      残念ながら稲穂の輝きを、のんびり暖房の効いた部屋では表現できなかった。

北陸 若狭へ  [ 775 ]

2017-12-08 18:26:15 | 淡彩スケッチ
         
           レインボーライン山頂公園より三方五湖の一部を見下ろして。  F3
           現地で色付けまでしたのはこの小さいものだけだった。

               
               明通寺三重塔  F3
               本堂とこの三重塔が共に国宝で、福井県内ではこの2棟だけである。
               長い階段を登って行って、この塔の姿がみえた時には感動した。
               鎌倉時代中期に再興されていて、時代の特徴を伝えている。
               夕暮れが迫っていて、スケッチに焦った。 

            10月の末、福井県若狭方面への、軽四を使っての、三日間の一人旅を
          してきた。
           免許早期返納予定日が近づくにつれ、あそこへも行きたい、ここへも
          行っておきたいとの思いがいろいろ湧いてきてのことである。

           昼はコンビニのサンドイッチを、その駐車場で、夜は簡易ホテルの近くで
          買ったコンビニ弁当ですましての、往復750キロ余りの強行軍であった。

           立ち寄り先は下記のとおりであった。

           舞鶴東IC周辺   舞鶴引揚げ記念館
                     赤レンガパーク
                     日引の棚田

           大飯高浜IC周辺  若州一滴文庫

           小浜IC周辺    明通寺

           若狭上中IC周辺  熊川宿

           若狭三方IC周辺  三方五胡
                     レインボーライン山頂
                     常神岬

           敦賀IC周辺    敦賀ムゼウム 

           行きつ戻りしながらの、ほぼ計画通りのものである。

           荒っぽいスケッチも、数枚描いたが、殆ど色付け完成をしないままにして、
          今は今で、他のことにかかっている。



笠置寺と浄瑠璃寺   [774]

2017-11-26 13:24:16 | 淡彩スケッチ
                     
              浄瑠璃寺 三重塔 (国宝)  F3

          
              浄瑠璃寺 池越に見る阿弥陀堂 (本堂 国宝) F4 

         長姉、兄ともに逝き、残る姉と二人で、笠置山(京都府相楽郡)
        山頂にある笠置寺門前の料理旅館に宿泊し、参拝の後、夜のふけるまで、
        父母や姉、兄のことなど、思い出を話し合った。

         笠置寺は、歴史も古く、巨大な磨崖仏(弥勒仏)を本尊とし、南都との
        関係も深く栄えていたが、後醍醐天皇がこの山に籠って挙兵(元弘の乱)
        したため、その落城と共に、笠置寺も灰塵に帰した。

         紅葉がこの山の売りの一つであるだけに、部屋の中からの眺めまでが
        素晴らしかった。


         翌日は、笠置から20分ほどの所にある浄瑠璃寺へ行った。
         この寺を初めて訪れた時はまだ学生だった。
         岡部伊都子が「観光バスの行かない・・・埋もれた古寺」の中の浄瑠璃寺
        の項を書いたという、1960年3月、この頃である。

         寒くも無く、快晴の祝日。
         人の出は多く、門前駐車場には観光バスまでが留まっていた。
         紅葉の真盛りであった。

         境内では、吟行をするという姉と別行動をとり、自分はラフスケッチを
        した。

        
         浄瑠璃寺には 国宝 本堂(阿弥陀堂)
                   三重塔 
                   九体阿弥陀如来像
                   四天王像
             重要文化財 吉祥天女像
                   本堂前の石灯篭
           史跡・特別名勝 浄瑠璃寺庭園      

                          が遺されている。



丹波 高源寺   [773]

2017-11-19 16:12:20 | 水彩画
                    
              高源寺 多宝塔 F6 このあたり、もう楓は散っていた     

           
              高源寺 多宝塔 F8  かなり下からの遠望



       三丹一(丹波、丹後、但馬)の紅葉の名所とも、兵庫県内2位の人気の高い
      紅葉スポットともいわれている高源寺へ行ってきた。

       青垣町岩屋山の山麓に、境内は大きく広がっていることに驚いた。
       惣門 山門 仏殿 方丈 鐘楼 多宝塔(三重塔)が、山の斜面を登るに
      つれて順に現れて、その間を苔むした石段が続いていた。
       濡れ落ち葉に、足を滑らしそうな坂道もあった。

       境内あちこちに天目楓が覆いかぶさっていて、さすがと思ったが、これでも
      古木の衰えが出ているとの声も聞いた。

       シーズン外なら、水上 勉が書いているという、京都大徳寺の石畳や、大原
      三千院の参道の美しさなどが足もともおよばぬ鬼気せまる禅機がみなぎって
      いるのであろうと思えた。

       高源寺は、鎌倉時代(1325年)に建立され、末寺は3000にも及んだそう
      であるが、織田信長の丹波攻めで全て消失し、現存のものは、江戸時代中期に
      建立されたものと、現地でもらったチラシに出ている。

       スケッチした多宝塔(三重塔)は、江戸時代(天明年間 1781~1788) に建立。
       高さ約20m 桟瓦葺 軒組み物なく、繁垂木。
       中は「綸蔵」という造りになって、経典が納められているそうである。

       片道 約100k 1時間40分 の走行であった。
    

一乗寺(兵庫県・加西市)  [772]

2017-10-22 18:33:30 | 淡彩スケッチ
             
                  一乗寺 三重塔   水彩 サイズ 28×38

             
                  一乗寺本堂 外陣より  (写真から)

                山地に建ち、山岳寺院であるが、ヘヤーピンカーブが続くとはいえ、観光バスも
            通行できるしっかりとした道路が付いている。

             西国第二十六番札所で、御朱印を求める巡礼風の人たちも多かった。

             山門、塀は無く、境内入口らしきところから急な石段を登って行った先に本堂が
            あり、その石段を上る途中の、ほんの少しの平たんな地に常行堂と三重塔が順に
            建っている。
             こういう配置のため、三重塔を本堂から見下ろすという珍しい眺めに出会うこと
            が出来た。

             創建は650年で、中世、近世に何度かの火災に遭っていて、本堂は1638年に
            再建されたものである。(重文)

             三重塔は、1171年の建立。
             平安時代末期における建立年次の明らかな塔として貴重な遺構で、兵庫県下、5件の
            国宝建造物のひとつである。

             秋雨前線の居座る前の、暑い日であった。

曼珠沙華    [771]

2017-10-16 15:42:38 | 淡彩スケッチ
                   俳句絵風 はがき

                   数年前に野に咲くものをスケッチしたもの (1)

                   数年前に野に咲くものをスケッチしたもの (2)

 
             9月15日の日記(768)に、小学6年生の時の担任だった先生から、
         俳句絵手紙ふうのはがきを依頼されたことを書いた。
          この度の手紙の中にも8句が載せられていたので、その中の
         「曼珠沙華 大和山並み したがえて」という句のイメージのものを何枚か描いて
         送ろうと思っている。

          小学生のころは、校庭からも河内平野の向こうに、奈良盆地とを隔てる生駒山地が
         見渡せていた。
          今の時期、もう野には咲いていないので、何年も前に、地に這うようにして描いた
         もののデーターを取り出し、それを見て描いた。


室津港(みなと)   [770]

2017-10-01 22:50:26 | 淡彩スケッチ
         
                室津漁港   水彩  F6

         
                港に沿う家並み   淡彩  380×280

                       
                            室津を描いた 夢二の絵  

             室津へ行ってきた。車で片道1時間半。
          スケッチをして、室津海駅館開館20周年記念企画展「竹久夢二と室津」展も
         観てきた。
          夢二は、大正6年に訪れてから、室津を題材にした作品を数多く描いている
         そうである。


          室津のこと
          山が瀬戸内の海に向かって流れ落ちる裾を這うように県道が巡る地形が続く中に、
         ほんの少し海に突出した岬があり、その中に巻き込むようにしてできた入江がある。
          そこが室津の港である。
          後背地が無く、耕作地は無く、古くからの航海の中継地としての港として栄えてきた
         町のように思える。
          奈良時代から摂播五泊としての歴史があるそうで、江戸時代の参勤の本陣跡、遊女の
         塚など多くの遺跡があり、腰かけ縁のある町屋の特徴を残す家屋も残っている。

          今は静かな漁港の町である。
          司馬遼太郎の残した言葉 『 湾は意外に小さい 湾の小ささが室津の風情をいっそう
         濃くしている(街道をゆく)』のことばが、生きている。

          自分も、この「みなと」が好きで、もう30年くらい通っている。

蕎麦畠と彼岸花  [769]

2017-09-25 22:22:58 | 淡彩スケッチ
         

         

         

         
 
             淡河(神戸市北区淡河町)へ行ってきた。
          思いがけずに、蕎麦の花の盛りに出会うことが出来て、刈り取り直前の
         酒米山田錦、彼岸花との絡みを楽しむことができた。
          ここへは、四季折々足を運ぶけれど、行く度に新しい発見がある。
          しかし今回は、残念ながら絵にはならなかった。

《 かやぶき JAZZ ライブ ~黄昏のトランペット 》 のこと [768]

2017-09-21 12:29:15 | 淡彩スケッチ
        
             (1) 雪を残す茅葺古民家   油彩  P10

        
             (2) (1)と同じ民家を   淡彩  F4

        
             (3) (1)と同じ民家の現況スケッチ F3

             一年前、「神戸市北区かやぶき屋根とふれあう月間」にあわせての有野古民家保存会が
         主催した《 かやぶき JAZZライブ 》について、このブログに書いたことがある。

           (昨年10月26日のブログ より)
          「神戸市広報紙をみていて、再生工事中の茅葺古民家の傍らで、プロの奏者と歌手の演
         じるJAZZライブがあることを知った。
          以前にも、この様な催しでの茶会などに参加したことがあり、今回も参加したいけれども
         時間的にどうしても不可能。
          それなら時間の取れるときにと昨日現地へ行ってきた。
          道に迷いながら行き着いた山下さん宅では、当日用のステージの準備をされていたが、
         快く再生工事中の建物を見せて頂くことが出来た。
          この機会に写真撮影だけでは惜しいとスケッチもさせてもらっていたら、お母さんが、
         敷地に実る柿を沢山くださった。
          ありがたいことだった。」

          
          昨日のこと、私のブログに、この古民家所有者の山下さんより書きこみを頂いた。

          「こんにちは、古民家再生の山下です。昨年は素敵な古民家の絵を描いていただきありが
         とうございました。お礼申しあげます。
          今年も、10月29日、日曜日に、ジャズライブを行います。
          ご招待させていただきたいので、お連れのかたとご一緒にぜひおこしください。
          心よりお待ちしています。 では、またお会いできますことを楽しみにしております。」

          この嬉しいお便りに、早速参加させていただきますと返信した。
          どんどん姿を消していく茅葺古民家が再生利用されて、JAZZの生演奏がどう響きわたる
          のかを見せてもらえるのが楽しみである。

            註 [かやぶきJAZZライブ ~黄昏のトランペット] についてはNETで検索して
              ください。

           時代の遺産でもある茅葺古民家を再生して生かそうという動きがある一方で、最近淋しい
          光景を目にした。

           10年あまり前から、何度かスケッチをさせてもらっていた茅葺古民家がある。
           先日近くを所用で通った際に、懐かしくなって立ち寄ってみた。
           納屋は無くなっていて、母屋も淋しげであった。
           掲載図は、この家を今までに描かせてもらったものである。

          (1) は、10年ほど前に、夜半の雪が少し残っている姿を描いたもの
          (2) は、上記と同じ頃、淡彩で描いたもの
          (3) は、この度訪れた際のラフスケッチ








俳句絵  [ 768 ]

2017-09-15 00:26:40 | 淡彩スケッチ
        
                   俳句絵

              小学6年の時の担任だった先生から、最近になって、先生の作る俳句に
           合ったはがき絵を注文されている。

            88才になるこの先生とは、20年くらい前の同窓会でお会いしたのが
           最後だけれど、文通だけはその以前から今に至るまで続いている。

            俳句絵といっても、こちらには分からないことだけれど、
           句から広がるイメージを、絵手紙ふうにはがきに描くのだそうで、
           俳句の中に入っている季語そのものでなく、一句のイマジネーションを
           絵にすることだと、余計にわからない話しである。

            掲載のものは
           「 ねんねんよ ひとしきり来る 祭り笛 」 という先生の句に対して
           描いて送ったが、手元に残るコピーに、こちらで勝手に句を描きこんだも
           のである。
           
            最近、長谷の棚田の絵をはがきサイズに縮小した写真を送ったら、
          「絵の心をお借りして 俳句を二句
              豊作や 茅葺民家に 立つ煙
              猫一匹 棚田の畝に ふと消える
           絵に無いものを、俳句は、プラスすることができます。」

           という手紙が届いた。
  
            先生はデイサービスの世話を受けておられるそうである。
            いつまでも、元気でいてほしい。

棚田(能勢・長谷)の実り  [ 766 ]

2017-09-02 17:01:46 | 淡彩スケッチ
         
             「棚田の実り」  水彩スケッチ  サイズ 380×280

             
                   栗の木の作ってくれていた木陰


                それほど日が経っていないけれど、車で2時間ほどの長谷(ながたに)へ
             再び行ってきた。
              月が替わると始まると聞いていた稲刈りの前にと、そして予定の無い日が
             続いてくれたからである。
              この日も33,4度の高温注意報の出ている日だったけれど、気のせいか
             流れる風は乾燥していて心地よいくらいであった。
              できることなら、30か50号の油絵にしたいと思って、車から降りて
             あちこち歩き回って写真を撮った。
              その途中、栗の木が作る絶好の日陰に気がついて、早速手もちの簡単な道具を
             広げて水彩スケッチを始めることにした。
              その周辺には沢山の栗の木のイガが散らばっていたけれど、頭上には落ちては
             こなかった。


ひまわり   [765]

2017-09-01 00:20:57 | 淡彩スケッチ
                 
                       ひまわり   F8

                10年以上も前から加入している水彩画同好会の、月一度の例会日が、数年前から
             加入している別の団体(美術館関連ではないもの)の重要行事日と重なるので、同好会
             の方にはほとんど顔だしできなくなっていたが、8月は日程変更が有ったので、久しぶ
             りに絵の会に参加してきた。
              おしゃべりをしながらの3時間は楽しいものだった。

長谷(ながたに)の棚田  [764]

2017-08-16 15:47:19 | 淡彩スケッチ

                      長谷の茅葺民家   サイズ 380×280

           
                長谷の棚田(写真)

           
                地域内に立つ標識

             大阪府と兵庫県の府県境にある長谷(ながたに)へ行ってきた。
           日本の棚田100選に入っていることは知っていたし、すぐ近くの三草山に
          登って、帰りにこの集落へ下りてきたときに見た眺めの素晴らしさを、ブロ友さん
          からも知らされていた。
           棚田を描くのなら、田植え頃の水田か、秋の刈り入れ時とは分かっているが、
          その前に下見を兼ねての簡単なスケッチでもとの思いであった。

           集落の原風景などと知ったかぶりに書きたくはないが、心の安らぐ風景が広がって
          いて、高台から見下ろす田の畔が等高線のように緩やかなカーブを描いていた。
           何軒が茅葺屋根も見えていたが、そのうちの一軒は無住だった。

           道を尋ねようとやっと見つけた人は、ピカピカ光るような柿の葉を、寿司に使う
          のでと丁寧にちぎりながら、盆の休みに東京から帰って来ているのだと言っていた。