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『独去独来』『全ての人は秋の木枯らしの吹く寂しい荒野を一人で旅する旅人である』(お釈迦様)

オバマの時代は良かったがトランプさんは駄目だね~と理髪店のお姉さんが嘆く!!

2019年06月22日 | 経世済民=政治=経済

 以下は上島嘉郎先生のお手紙です(帝国主義と民主主義の覇権争いです日本はどちらに着くべきか)

現在、米中貿易戦争が激しさを増しています。トランプ米政権は対中輸入品2000億ドルへの制裁関税を25%に引き上げました。さらに同税率を残る対中約3000億ドルすべてに広げる構えです。こうした事態に日本の政財界、大手メディアからは、米中ともに冷静さを取り戻し、協調路線に立ち戻って早く事を収めてほしい、と第三者的な言葉が発せられています。米中の戦いは、単に経済問題だけでなく、各種の情報や技術をめぐる国家としての覇権争いです。しかもこの戦いの前史にあるのは、中国が他国の資金と技術を利用して――提供してきたのは「日中友好」を信じた日本――、不正に利益を拡大し、知的財産などを奪って軍事力増強などに結びつけてきた事実です。

通信技術と基盤整備、宇宙開発などの分野における中国の台頭と規模を考えると、トランプ政権の危機感は妥当なもので、巻き返しの最後のチャンスかも知れません。それほどの正念場と見るべきです。「英国は永遠の友人も持たないし、永遠の敵も持たない。英国が持つのは永遠の国益である。」こう語ったのは19世紀の英国首相パーマストンです。国家の独立の全うということを考えるならば、どの国に寄り添うかよりも、いかに自らの足で立つ力を涵養するかが第一です。しかし、現実には一国で何もかも達せられるわけではない。であるなら、独立の意志を第一に、次により有効な同盟関係を模索するという順番になります。日本は米国と中国のどちらの側に立つのか。米中の間で、たとえば日米安保条約は、米国の「日本防衛」という義務と日本に対する「ビンの蓋」の両面を持っていることを私たちは知っておかねばなりません。同時に、中国は一党独裁の国であり、自由や民主主義といった価値観を共有する相手ではないことをわきまえておかねばなりません。どちらの国もそれぞれの都合で動いていて、その都合の中で対日関係が考えられていることを冷徹に承知した上で、私たちは様々な選択をしていくしかない。冷戦時代は、日米安保体制が現実として機能していると日本は思い、中国もまたそう見ていたと思います。
中国自身に日本の資金と技術を手に入れようという下心があり、表面的な"微笑"を惜しまなかったために、歴代の自民党政権も日本国民もさほど中国の振る舞いに警戒感を抱くことなく過ごしてきました。一気にではなく、少しずつ砂山が取り崩されるように押し込まれ、自民党以上に中国に位負けの感覚が強い民主党政権になってそれがはっきりしたということです。

日本にとって現在の中国は非常に厄介な存在です。何とか中国をコントロールしなければ世界が不幸になるのは目に見えています。そのために日本が米国と協力すること、また助言することは少なくないのですが、同時に米国が突然日本を置き去りにし、彼らにとっての適切な行動をするかも知れないという、その備えは不可欠です。
国家というものは孤独なものです。国家の永続には国民に覚悟がなければならない。そして、日本の永続のための現在の選択は、米国と中国を同列に置くことではない。過ぐる七十数年前の米国の対日占領政策の桎梏から自らを解き放つ"内なる戦い"を忘れるわけにはいきませんが、それは感情的な反米に流れ中国に傾くことではない。今は、中国が現実に及ぼしている脅威に立ち向かう秋(とき)で、滅多矢鱈に戦線拡大しないようにトランプ政権に働きかけることは必要ですが、対中戦線を「友好幻想」によって攪乱するのは愚の骨頂です。(以上上島嘉郎先生)

私も同感です、非常に日本国民の自覚が必要な時です皆でこの事を真剣に考えましょう。           END

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