2021年予備試験を目指すか,2022年予備試験を目指すか | 司法試験ブログ・予備試験ブログ|工藤北斗の業務日誌

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資格試験予備校アガルートアカデミーで司法試験・予備試験の講師をしている工藤北斗のブログです。司法試験・予備試験・法科大学院入試に関する情報を発信しています。時々弁理士試験・行政書士試験についても書いています。

最近受講相談で掲題質問が多いので,記事にしてみました。

 

今から予備試験の合格を目指して学習をスタートさせた場合,2021年の予備試験を目指すか,2022年の予備試験を目指すか迷うところだと思います。

 

結論から言うと,学習時間が取れる方(目安としては,1日最低でも3~4時間以上)は2021年予備試験を目指し,それが取れない方は2022年予備試験を目指すのがいいと思います。ただし,2022年予備試験からは選択科目が新たに導入されますので,その点はご注意ください。

 

2021年予備試験を受験する意義は以下の通りです。

・そもそも,受験しないことにより年1回しかない貴重なチャンスをみすみす逃すことになる(メリットというよりも,デメリットの回避)

・短答式試験を突破して論文式試験を受験すれば成績が返ってくるから,仮に論文式試験を突破できなかったとしても自分の弱点が把握できる

→2022年予備試験合格が本命の場合でも,2021年を受験するメリットは大きい

・高くて近いハードル(目標)がないとモチベーションが維持しにくい

 

次に,2021年予備試験を目指すとして,学習スケジュールをどう引いていけばいいのか説明します。

 

①年内

基礎知識をインプットした上で(アガルートアカデミーの講座では(以下略)総合講義300),論文式試験の基本を身に着けましょう(論文答案の「書き方」)。2021年予備試験を目指す場合,どうしても学習の中心はトップバッターの短答式試験になりますが,論文の基本を身に着けていないと,暗記偏重になってしまうリスクがあります。暗記偏重の学習姿勢は最終合格を遠のかせる要因になります。なお,短答式試験でもすべての選択肢を正確に判断できるわけではなく,考えて(推論して)解く部分が出てきます。そうである以上,法律の使いこなし方を身に着けていることが,短答式試験対策にも活きてきます。

 

②年明け~短答式試験

年明けから短答式試験を本格化させます。短答式試験対策としては,過去問の徹底につきます(短答過去問解析講座短答知識完成講座Ⅱ)。科目にもよりますが,基本知識と過去問出題の知識だけで,概ね8~9割は得点できます。過去の記事で,アガルートアカデミーの総合講義(基本知識のインプット講座)と過去問だけでどのくらい得点ができるかを検証していますので,そちらもご覧ください。

短答に目途がついてきたら,論文の比重を増やしていきましょう。ここでは,基本問題について素早く正確に処理できることが目標となります(重要問題習得講座)。

 

③短答式試験~論文式試験

基本問題の徹底に加え,予備試験と旧司法試験の論文過去問を解きましょう(予備試験論文過去問解析講座旧司法試験論文過去問解析講座)。論文式試験まで2か月程度しか残されておらず,時間的にタイトなので,基本的には答案構成レベルで十分ですが,直近数年分は時間を計って答案を書くことをおススメします。

できれば,答練や模擬試験も受験しておきたいところです(旧司法試験・予備試験型答練法律実務基礎科目答練)。過去問は何回も回している間に,どうしても問題と解答筋を覚えてしまうので,未知の問題を解く訓練を積んでおいた方がいいと思います。

 

ザックリとしたスケジュールは以上です。

可処分時間など個人差があるので,自分に合った学習スケジュールの提案を受けたいという方は受講相談をご利用ください。司法試験のプロ講師がご相談に乗ります。

 

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