急勾配に挑む ☆ 登山電車の旧型全車両と、ロマンスカー【旧型混色編成 アジサイの登山電車③】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。


(出山信号場のスイッチバックと80‰の急勾配)

※撮影日:2019年(令和元年)7月13日(土)
※スマートフォン撮影



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箱根登山鉄道最後の吊り掛け駆動式の旧型電車モハ1形「103-107号車」が、2019年(令和元年)7月20日(土)に引退した現在、

箱根登山鉄道に在籍する旧型電車は、カルダン駆動式のモハ1形(104号車、106号車)・モハ2形(108号車、109号車) の4両だけに。
通常、「片運転台モハ1形2両+両運転台モハ2形1両」の3両編成で運転。したがって、旧型電車は実質一編成だけに。
これら残り4両の旧型電車の具体的な引退発表はないが、「天下の険・箱根」で最後の活躍をする旧型登山電車。

本記事は、紫陽花(アジサイ)咲く梅雨明け間近の7月中旬の乗車記録。
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箱根登山鉄道の箱根湯本駅

強羅から乗車した旧型電車は、箱根湯本駅に到着(強羅AM7:16→箱根湯本AM7:52)

非冷房の旧型電車カルダン駆動車3連。
編成は、←強羅方  モハ2形(109号)+モハ1形(106号)+モハ1形(104号)  箱根湯本方→

ホームには、引退を迎える箱根登山鉄道最後の「吊り掛け駆動車」モハ1形103+107号車ラストランの飾り旗

発車を待つ旧型電車

新宿から乗り入れてくる小田急電鉄の特急ロマンスカの一番列車到着前のため、観光客の姿はほぼない。

旧型電車3連。箱根湯本~強羅間開業100周年記念企画として、旧型電車の一部は、赤色の標準塗装から、青黄色や緑色の復刻塗装に変更。

武骨な旧型電車の顔




箱根登山鉄道の箱根湯本駅まで乗り入れる、小田急電鉄の上り新宿行き特急ロマンスカーの始発列車が、回送で1番線入線

旧型の登山電車は、全国でも稀少な非冷房車


車側表示灯

独特な連結面。モハ1形は片運転台で2両固定編成。

菱形パンタグラフ


車体が、木造から鋼鉄改造された昭和25年の汽車会社のプレート




モハ2形は両運転台

向き合う運転台





午前8時00分、旧型の登山電車は強羅に向け発車


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ホーム上の、2019.7.19 吊り掛け電車モハ1形103-107号車ラストラン掲示

箱根の大涌谷噴火警戒レベルが「2」に引き上げられたため、箱根ロープウェイのバス代行案内掲示


標準軌の登山電車乗り場3番線ホームは小田原寄りが頭端式。
左側は登山電車専用4番線臨時ホームで、小田原方面にある入生田車両基地まで繋がっている。

回送で1番線に入線した小田急ロマンスカー

上り新宿行きロマンスカーの始発列車として発車待ち

展望席付きロマンスカー最新型70000形(GSE)

狭軌の小田急車両は1、2番線に停車

1番線は、小田急特急ロマンスカー専用ホーム。強羅寄りが頭端式。


箱根湯本 午前8時12分発・新宿行き小田急電鉄ロマンスカー(70000形GSE車)、特急「はこね2号」


70000形は、ロマンスカー伝統の連接車ではなく、通常のボギー車




左側2番線は、狭軌の小田急車両(各駅停車)専用ホーム





狭軌の1、2番線ホームから強羅方面を望む。一番右側の線路は標準軌の登山電車用。


ロマンスカーが新宿に向け発車後のホーム。
2番線には、箱根登山鉄道 小田原~箱根湯本間の各駅停車の運行に専従する小田急1000形レーティッシュ色電車が停車中。

ロマンスカー専用の1番線



3番線は強羅行き

今は無き小田急ロマンスカー10000形HiSE車塗装を施している登山電車

箱根登山鉄道最新型の3000形アレグラ号。両運転台で全長15m。


1番線ホームには、箱根湯本 午前8時31分発・新宿行き小田急電鉄ロマンスカー50000形(VSE車)、特急「はこね4号」が入線

展望席付きの小田急を代表するロマンスカー「VSE」車両



ロマンスカー伝統の連接台車で、各車両の全長は短い。





終点の箱根湯本駅での折返し時間は短い。座席を自動転換





ロマンスカーは、ホーム有効長ぎりぎりに停車

最前部の展望席


標準軌(1435mm)の箱根登山電車と、狭軌(1067mm)の小田急電車が走行する入生田車庫~箱根湯本間は珍しい三線軌条



この日は、最後の吊り掛け電車モハ1形103-107号車(通称「サンナナ」)引退の約一週間前


箱根湯本駅2階の改札を出た脇にある「箱根カフェ」内に飾られている登山電車の模型。
カフェ店内からは、1階の箱根湯本駅ホームを窓越しに見下ろせる。


箱根湯本駅を出ると、登山電車はすぐに80パーミルの急勾配

80パーミルの急勾配を登っていく強羅行き登山電車








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箱根登山鉄道の入生田検車区(車両基地)から回送でやって来た旧型電車の編成(モハ2形108号カルダン駆動車+モハ1形107号+モハ1形103号吊り掛け駆動車)が、4番線ホーム(臨時ホーム)に入線。

先頭のモハ2形108号は、かつて小田急で活躍していた特急ロマンスカー3000形(SE車)を模した「金太郎塗装」

モハ2形108号(平行カルダン式駆動)を先頭に、引退直前のモハ1形107号+103号(吊り掛け式駆動、通称「サンナナ」)の3両編成

箱根登山鉄道で唯一残存する、吊り掛け駆動式の電車モハ1形(103号+107号)は、2019年(令和元年)7月20日(土)に引退


2番線(狭軌の小田急車ホーム)は強羅寄りが頭端式。車止めのすぐ裏側は3番線(標準軌の登山電車ホーム)になっている面白い構造。
右奥は4番線臨時ホーム。


発車間際の強羅行き新型登山電車(手前)と、その次に発車する強羅行き旧型登山電車(奥)







入生田車両基地からやって来た回送列車は、4番線ホーム(臨時ホーム)から、一旦強羅方へ引き上げ、3番ホームへ入線し客扱いを行い、午前10時50分発の箱根湯本発 強羅行きとなる。






車体には引退記念ステッカー

引退記念サボ




冷房がない旧型電車

引退記念ヘッドマーク付き




午前10時44分、箱根湯本駅4番線臨時ホーム(奥)に、強羅からやって来たモハ1形(104-106号車)+モハ2形(109号車)が到着。乗客を全員降ろした後、朝の運用を終え、入生田車両基地へ向かう。
手前には、この日の運用に入ったばかりの強羅行きモハ1形(103-107号車)+モハ2形(108号車)。
箱根登山鉄道に所属する旧型電車全車6両が箱根湯本駅に一瞬の集結。



1番線には、東京地下鉄(東京メトロ)千代田線の北千住駅からやって来た、小田急ロマンスカー 特急「メトロはこね91号」が午前10時34分到着。折返し午前10時45分発の特急「メトロはこね20号」北千住行きになる。

メトロはこね号は、展望席のない小田急ロマンスカー60000形(MSE車)を使用



引退する「吊り掛け」サンナナ編成を連結した強羅行き登山電車は、多くの観光客を乗せ、午前10時50分発車


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最後に・・・
急勾配に挑む登山電車たち






(終わり)