現代に生き続ける軽便鉄道を訪ねて【今も生きる尾小屋鉄道①】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。


(軽便鉄道 尾小屋鉄道の動態保存気動車)

※撮影日:2019年(令和元年)8月25日(日)
※スマートフォン撮影



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東海道新幹線で米原(まいばら)駅へ

早朝の名古屋始発の特急「ひかり」指定席

始発の名古屋発車時の車内は貸切状態




新幹線デッキ

デッキには緑色の公衆電話設備

関ヶ原付近

米原(まいばら)駅到着


JRの米原駅在来線ホーム。向こうはローカル私鉄・近江鉄道の米原駅

近江鉄道(元 西武鉄道)の電車がちょうど米原駅を発車

元 西武鉄道の中古車を使用する近江鉄道


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米原駅午前8時09分発の特急「しらさぎ51号」金沢行きで加賀温泉駅へ。

「しらさぎ号」のJR西日本681系電車





車内のデッキ

車両連結部の通路

普通車客室


仕切り壁の向こうは乗務員室



米原から、JR北陸本線を走行。
琵琶湖の北に位置する余呉湖(よごこ)の脇を走る。

左側から湖西線が合流





加賀温泉(かがおんせん)駅、午前9時36分着



加賀温泉駅午前10時01分発のJR北陸本線普通列車に乗り換え



粟津(あわづ)駅午前10時09分着。ここで下車。

特急は停車しない小さな粟津駅


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粟津駅から徒歩約7分。
いしかわ子ども交流センター小松館(粟津公園)へ。

公園の縁(左→上)に沿って「なかよし鉄道」と呼称する鉄道がある。(案内図の⑧番)

公園内にある「なかよし鉄道」乗り場

なかよし鉄道乗り場の脇には、かつてこの地を走っていた小さな私鉄「尾小屋鉄道」の看板

尾小屋鉄道(おごやてつどう)は、1919年(大正8年)11月26日に開通し、石川県小松市の新小松(しんこまつ)駅から同市(当時は能美郡西尾村)の尾小屋(おごや)駅までを結んでいた軌間762mmの軽便鉄道。
1977年(昭和52年)3月20日に廃止された。

(尾小屋鉄道路線図  Wikipediaより)


エンジンが展示されているが説明板はなし。

洋館造りの建物は、旧尾小屋鉄道の動態保存車両の車庫

この車庫内には、1977年(昭和52年)に廃止になった軽便鉄道・尾小屋鉄道の動態保存車両が4両保存されている。(気動車1両、ディーゼル機関車1両、客車2両)



「なかよし鉄道特別運転」
2019年(令和元年)8月25日(日)、石川県小松市の「いしかわ子ども交流センター小松館(粟津公園)」で『なかよし鉄道特別運転』を開催。
かつてこの地を走っていた小さな軽便鉄道の私鉄・尾小屋鉄道開業100周年を記念し、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」により、大増発運転。
通常は気動車1両(キハ1)が、水曜1本・土休日2本だけ運転(雨天運休)されるが、
この日はここで動態保存されている尾小屋鉄道の全車両(4両)を運転するほか、「小松市立ポッポ汽車展示館」から期間限定でやってきた尾小屋鉄道「キハ3」も特別運転。最大5両もの動態保存車両が走る。


なかよし鉄道乗り場「じどうかいかんまえ駅」

乗車は無料

運転日は3月中旬から12月上旬の水曜・土曜・休日。
通常は、水曜は1回、土休日は2回運転であるが、この日は特別運転のため、日中原則30分毎に運転。


尾小屋鉄道は、鉄道事業廃止後、現在は「小松バス」となりバス事業を行っている。





特別運行の旧 尾小屋鉄道キハ3動態保存車
この車両は、1954年(昭和29年)に汽車製造会社で製造され、元遠州鉄道(静岡県)の奥山線で活躍してきたキハ1803。
昭和29年に尾小屋鉄道に移籍した際に「キハ3」となったが、一部表記は遠州鉄道時代のキハ1803のまま。

この車両は、通常この場所ではなく、石川県小松市尾小屋地区の山中(小松駅から車で約25分)にある「小松市立ポッポ汽車展示館」で動態保存展示されている車両。
尾小屋鉄道開業100周年を記念し、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」等により、「ポッポ汽車展示館」から、ここ「粟津公園」に運び込まれ、期間限定で運転が実現。9月14日(土)まで限定運行された。

期間限定運転の、このキハ3乗車は、無料だが、損害保険の関係上、事前登録(乗車名簿記載)制。
他の車両は自由に乗車できる。


元遠州鉄道(静岡県)の奥山線で活躍してきたキハ1803。1954年(昭和29年)に尾小屋鉄道に移籍した際に「キハ3」となり、「180」の部分をペンキで塗りつぶしたが、今も遠州鉄道時代の番号が浮き上がって見える。



バス用エンジンを積んだキハ3。
尾小屋鉄道の気動車エンジンの排煙は、天井ではなく床下から出る。

乗り場は「じどうかいかんまえ」駅。
片道全長473mで、762mmのナローゲージ線路を往復する。




午前10時30分発の便に乗車。

乗車した車両は、客車の「ホハフ8」。1924年(大正13年)日本車輌製造で製造。

車内は木造でペンキ塗り。もちろん冷房などなく、窓は開閉できる。

荷物棚も木製


手動のドア


この列車は4両で運転。前からキハ3(気動車)+ホハフ3(客車)+ホハフ8(客車)+キハ1(気動車)。小松バスのシャトルバスが踏切待ち。

公園内の木陰の中を時速5kmほどでゆっくり走る。

ホハフ8の窓は、いわゆる「バス窓」タイプ

手動のドア

天井には白熱灯

客車の車端部は、現役時代はいろいろな荷物置き場だったのだろうか。

床は板張り

窓の開閉つまみ


エンドレス軌道ではなく、単純往復の軌道。
行き止まりまで走行し、同じルートを戻る行程。

タイフォン(警笛)が木々の中に響き渡る。

再び先程の踏切を渡る。


線路脇には、懐かしいボンネットバスも展示

乗り場である「じどうかいかんまえ」駅に戻ってきた。



★動画はこちら(尾小屋鉄道)
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(続く)