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京都府与謝郡与謝野町にある「加悦SL広場」。
ここを運営する宮津海陸運輸は、同広場を2020年(令和2年)3月31日(火)を最後に閉園すると正式発表。
同広場は、かつてこの地を走っていた旧・加悦鉄道ゆかりの蒸気機関車、気動車など27両を展示。
一部の車両は、動態保存車として動く状態で保存され、イベント時には同広場内の線路を、歴史的車両が走行していた。
車両や施設が老朽化し、資金難等もありメンテナンスが追いつかないため閉園することに。
●本記事は、2015年(平成27年)5月5日(火)に「加悦SL広場」を訪れた際の記録を若干再編集した、再掲記事です。
加悦SL広場
丹後の里に明治・大正・昭和の汽笛
プラットホームには静態保存の鉄道車両
ハ4995号客車(産業遺産認定車両)
1893年(明治26年)鉄道省新橋工場製。
1928年(昭和3年)、国鉄から加悦鉄道へ。
明治期の代表的客車で「マッチ箱」と呼ばれていたそう。
こちらの蒸気機関車(SL)は、
国の「重要文化財」に指定
2号機関車(123号蒸気機関車)
1873年(明治6年)イギリスで製造され、同年に輸入された日本で2番目に古いSL。
当時開通した大阪~神戸間で活躍し、歴史的価値がかなり高い。
その後、加悦鉄道へ。国の重要文化財であり産業遺産認定車両。
国の重要文化財である2号機関車の運転室も見学できる。
運転室から前方を望む。
こちらは、1261号機関車
1923年(大正12年)日本車輌製のC形タンク機関車
蒸気機関車に客車を連結
ハブ3号客車(産業遺産認定車両)
1889年(明治22年)に讃岐鉄道がドイツから輸入した木造2軸客車。
内部は、客室と手荷物室に分かれている。
荷物室の内部
荷物室の向こう側は客室
客室。向こう側に荷物室がある。
網棚ではなく木製の棚
SL用の給水塔
転車台(ターンテーブル)
今では珍しい手動式の転車台
103号機関車
長門鉄道を経て、東洋レーヨン滋賀工場で入替え用として使用。
かつて国鉄(日本国有鉄道)を代表した蒸気機関車(SL)も展示
C57 189号機関車(右)。国鉄の新潟機関区などで使用。
C58 390号機関車(左)。国鉄の函館本線、石北本線で使用。
火室投炭練習用の模形火室
修繕中の客車
木製の有蓋貨車ワブ3
国鉄の貨物列車の最後部に連結されていた車掌車、ヨ2047。1937年(昭和12年)製の日本最古の車掌車。
車掌車の車内には昔懐かしいダルマストーブ
1893年(明治26年)鉄道省新橋工場製で、1935年(昭和10年)に車体部分を新造した、ハ21客車(産業遺産認定車両)
車内にも入れる。
木製の背もたれの座席
★★当時の動画(YouTube)はこちら
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【さよなら国鉄特急色】381系特急こうのとり 福知山発車!
【前面展望①】動態保存車 加悦鉄道キハ101(初夏の加悦鉄道まつり)
【前面展望②】動態保存車 加悦鉄道キハ101(初夏の加悦鉄道まつり)
【後方展望】動態保存車 加悦鉄道キハ101(初夏の加悦鉄道まつり)
【走行風景】動態保存車 加悦鉄道キハ101(初夏の加悦鉄道まつり)
【走行風景】動態保存 加悦鉄道キハ101(初夏の加悦鉄道まつり)
★当時の記事はこちら
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加悦SL広場 国の重要文化財の蒸気【丹後の鉄道④】