【2020.12.6改訂】さよなら東京湾レストラン船「ヴァンテアン」☆31年間の歴史に幕 | 湘南軽便鉄道のブログ

湘南軽便鉄道のブログ

「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

【2020.12.6改訂】
引退後も東京竹芝桟橋に長らく係留されていた「ヴァンテアン」は、2020年(令和2年)11月6日(金)14時、31年間慣れ親しんだ母なる港・東京竹芝桟橋に別れを告げた。
11月10日(火)朝10時頃、北九州港戸畑埠頭到着。その後、北九州港響灘埠頭(安瀬埠頭)へ移動。
11月25日(水)16時10分、北九州港響灘埠頭(安瀬埠頭)を出港し、その後沖縄県那覇港を経由し、海外売却のため、日本を後にした。
最終的には、アラブ首長国連邦ドバイへ向かい、第二の人生を歩むことになるそう。 


東京湾レストラン船「ヴァンテアン」、31年間の歴史に幕
東京湾でレストランクルーズ船「ヴァンテアン」を運航してきた東海汽船の子会社・東京ヴァンテアンクルーズ(東京都)が、競争の激化や新型コロナウイルス感染症拡大等による経営悪化や船舶老朽化により、2020年(令和2年)6月30日(火)をもって事業撤退

新型コロナウイルス感染症感染拡大による緊急事態宣言を受け、「ヴァンテアン」は、今年4月8日(水)以降臨時休航を続けてきた。
運航再開も、さよなら運航も行わず、そのまま引退。

東京港竹芝桟橋を発着する「ヴァンテアン」は、フランス語で数字の「21」を意味する。21世紀を前にした1989年(平成元年)に運航開始。
伊豆諸島離島航路を運航する東海汽船グループの船らしく、伊豆諸島近海の食材などを使ったフレンチ料理を提供し、レインボーブリッジやお台場など東京の臨海部を周遊するコースは人気を博した。



ーーーーーーーーーーーーーー

《東京ヴァンテアンクルーズ公式ホームページより》




《東京ヴァンテアンクルーズ・東海汽船・ナショナルランド公式ツイッター、東京ヴァンテアンクルーズフェイスブックより》








《船舶主要目》







《東京ヴァンテアンクルーズ公式ホームページ(既に閉鎖)、ツイッター、フェイスブックより》










































































































ーーーーーーーーーーーーーーー
以下は、オリジナル画像

東京ヴァンテアンクルーズのレストランクルーズ船「ヴァンテアン」在りし日の姿

東京竹芝桟橋


「ヴァンテアン」(右)と、小笠原海運の大型貨客船「おがさわら丸」(左)

「ヴァンテアン」が発着する東京竹芝桟橋は、伊豆諸島・小笠原諸島への玄関口

「ヴァンテアン」は、数々の歴代離島航路客船を見てきた。

夜の「ヴァンテアン」

煌めく東京港と「ヴァンテアン」


左から、東海汽船の大型貨客船「さるびあ丸(2代目)」、「ヴァンテアン」、日の出桟橋を発着するレストラン船「シンフォニー」

「ヴァンテアン」と、伊豆諸島から帰ってきた2代目「さるびあ丸」。2代目「さるびあ丸」は、2020年(令和2年)6月26日(金)の最終運航をもって引退した。

1989年(平成元年)竣工の「ヴァンテアン」と、1992年(平成4年)竣工の「さるびあ丸」。両者とも引退。


東海汽船の東京湾納涼船 2代目「さるびあ丸」船上から眺めた、夏の夜の竹芝桟橋と「ヴァンテアン」




2020年(令和2年)6月29日(月)、全運航を終了した東海汽船の2代目「さるびあ丸」が、引退のため東京竹芝桟橋から旅立つ最後の日

竹芝桟橋から、日の出桟橋を望む。
日の出桟橋には、シーライン東京の東京湾レストラン船シンフォニー「クラシカ」「モデルナ」や、東京都観光汽船の水上バスが着岸中。

竹芝桟橋には、離島航路の貨客船に積載するコンテナがあちこちに置かれている。

「ヴァンテアン」の前を、離島用コンテナを運搬するフォークリフトが通り過ぎる。

夜、灯りが煌めく「ヴァンテアン」を見ることはもう出来ない。






東京を去りゆく東海汽船の2代目さるびあ丸のために、信号旗UW「ご安航を祈る」を、マストに掲げた「ヴァンテアン」


最上階「Aデッキ」から下に、「Bデッキ」「Cデッキ」「Dデッキ」がある。

東海汽船グループの船舶で、今でもデッキ階数をアルファベットで表すのは、「ヴァンテアン」と2代目「さるびあ丸」だけ。






レインボーブリッジを望む。



Bデッキのレストランは、船幅から丸くはみ出している。







「ヴァンテアン」や、離島航路貨客船・高速ジェット船が発着する東京竹芝客船ターミナル

ターミナル内の東京ヴァンテアンクルーズの営業窓口は、長期運休に伴い閉鎖中



東京ヴァンテアンクルーズは、航路廃止とともに会社自体も解散となる。

定期運航から引退し、長年の母港・東京竹芝桟橋を一足先に旅立った、東海汽船2代目「さるびあ丸」を見送る「ヴァンテアン」

「ヴァンテアン」が汽笛(長声3発)鳴らし、「さるびあ丸」もこれに応え、別れの汽笛(長声3発)を鳴らす。

「ヴァンテアン」も2代目さるびあ丸を追うように、長年の母港・東京竹芝桟橋を去る日が近い。





ありがとう東京ヴァンテアンクルーズ、ありがとうレストランクルーズ船「ヴァンテアン」
東海汽船グループのレストラン船「ヴァンテアン」はあの日の想いを乗せ永遠の旅立ちへ


ーーーーーーーーーーーーー

2020年(令和2年)7月
東京竹芝客船ターミナル内のヴァンテアンの窓口には、もう「東京ヴァンテアンクルーズ」の看板は無い。

「ヴァンテアン」、新天地でもご安航を。


 

(終わり)