武漢コロナ、その二次感染に次いで、H1N1新型インフルエンザが中国で発生した。そして7月5日、内蒙古自治区の西部で、腺ペストが発生したと報道された。
ふたりの兄弟がマーモットの肉を食べて症状がでたため隔離され、この二人が接触した人々およそ150名も隔離中という(『ザ・タイムズ・オブ・インディア』、7月6日電子版)。
一方、米国では、今頃になって、何故、マスクや医療用の器具、手術用器財、検査キッドなどが中国製ばかりで、米国製が皆無という状況に愕然となっている。
マスクの生産を米国内でできないのかと調査すれば、製造機械が中国にしかなく、緊急に輸入したロスアンジェルズの企業も、材料がどこにあるのか、手配に手間取り、結局すべては中国で作った方が安上がりという事態を改めて確認することになった。
医者用のゴーグル、手袋なども中国製が多い。
中国は2月だけでも通常の12倍のマスクを生産したが足りず、3月から5月の三ヶ月だけでも706億枚のマスクを生産した(通常は2019年全体で200億枚だった)。
とくに西側はN95医療用マスクが払底し、食糧同様に、これも安全保障に直結する物資であり、国産の必要性を認識するにいたる。オランダや伊太利亜では、中国から緊急輸入のマスクが不良品だったとして突き返す一幕もあった。
医薬品、ジェネリック、とくに抗生物質は90%を中国に依存している。これは危機水域を越えて、製薬業界、医療品の業界の安易な中国依存体質に改めて気がついたことになる。