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雨はまだ止まないのか? 三峡ダム下流域、各地に洪水被害  2100万人が被災、農地喪失、損害は現時点で35億ドル(宮崎正弘国際情勢解題)

2020-07-02 | 中国の歴史・中国情勢
6月2日から降り続く豪雨。湖南省、湖北省、安徽省、貴州省、広西チワン自治区など長江の流域にある地域では、ダムの放水などで、洪水が起こり、家屋や農地の水没、停電、避難民はすでに2100万、死者80名(公式発表)。 

1000年にわたって洪水を防げると謳われた三峡ダム。貯水が水位145メートルを越えたため放水を連続しているが、毎秒20000トンが、下流へ流れ出す。

毎分ではない。毎秒である。

上流の重慶がすでに洪水に見舞われて橋梁が流れ、中州の孤立が報じられた。長江の別流にある貴州省も貴陽、遵義などで浸水被害が続出。さらに下流には南京、杭州、寧波、上海という中国の重要工業地帯がある。

たとえば安徽省では省内の246のダムで一斉に放水したため、多くの村々で浸水、水死、また停電がおこった。 道路陥没、通行不能、鉄道も輸送できない区間が多数でてきた。

百年来、これほどの豪雨被害はなかった。しかも27日間の連続している豪雨。家屋流失、損壊、浸水、農地は土砂で覆われて、土壌が破壊され、耕作には使えなくなる。

6月27日の速報で被害額は35億ドル。 最悪の懸念は三峡ダムの決壊である。

15年ほど前に上海空港の書店で『上海沈没』上中下三巻の本が並んでいたので購入した。その頃から、最悪のシナリオは存在してきた。

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