東アジア歴史文化研究会

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう
歴史の書き換えはすでに始まっている

『天皇は「元首」である』竹田恒泰著(産経新聞出版) いまさら言われなくても天皇は日本の元首である 世界も日本国の元首を天皇と認識しているのだが、なぜ日本人だけが?

2019-11-17 | 皇室関係
いまさら言われるまでもなく天皇は我が国の元首である。

ところが、改めて言わなければならないほどに日本人の歴史認識が劣化した。というより無くなったのだ。頭脳は空白、という日本人が増えたからだ。

小泉政権下で皇室典範の議論が起きた時、有識者会議なるものが開かれたが座長はロボット工学の専門家だった。天皇はロボットなのか、政府の歴史認識の甘さ、そのいい加減さに立腹した人が多い。

「天皇制打倒」を言ってきた日本共産党が、天皇陛下が詔をもって国会開会をなされる(憲法第七条二項。天皇の国事行為としての「国会召集」)に出席しはじめた。

この重要な儀式に従来は欠席してきたのが日本共産党だった。それが出席するようになった。
そして、いつの間にか「しんぶん赤旗」が元号を用いているのである!

革命的な変化ではないか。ついでにいえば自民党の有志議員が習近平の国賓来日に疑義を呈しているが、日本共産党は中国共産党の人道に反した政策を批判し始めている。このことも大いに注目する必要がある。

さて先帝のご譲位を、「退位」と書いた日本のメディアが多かったが、ご譲位と書き直すべきだろうし、そもそも現行憲法は国際法違反であって直ちに廃棄すべきシロモノでしかなく、皇室典範は宮家がお決めになることである。

それを政府が決めるなど僭越も甚だしい。ところが、この枢要且つ重要な議論を忘れ、永田町は本末転倒、枝葉の議論に熱中している。桜を見る会がどうしたこうしたと幼稚園以下の議論を展開している様は異様としか言いようがない。

ま、日本の国会議員の教養は、ここまで堕ちているわけで、政治家とはつねに暗殺の危機をかいくぐる命懸けの営為であることを自覚していない。

したがって、決意のほども熱意も、なにほども国民には伝われない。評者は、したがって国会中継なる戯言の応酬、戯れには興味がない。

本書は、明治天皇の玄孫である竹田氏が、譲位、皇位継承、皇族方のご結婚、天皇陵の考古学的調査など、メディアが垂れ流す表面的な議論ではなく、我が国の歴史の深い淵からのぼってくる霊威に導かれたかのように正統を希求し、そこからあらゆる問題を言及されるため、説得的であり、納得できる本である。

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アマゾンより転載

「表現の不自由展」だけじゃない

政治家とマスコミに読ませたい

皇室にまつわる法と常識を徹底解説

◎「御意向」は伺っても伺わなくても問題
◎「表現の自由」は免罪符にならない
◎「女系天皇」という詭弁

日本人の節度を取り戻そう

皇室制度に関しては、一ミリも妥協してはいけないのである。
今回は一ミリどころか、大幅に伝統が捻じ曲げられた。
例えば、伝統的には「譲位」とすべきところ、「退位」と「即位」に分離された結果、
三種の神器が渡御することの意味合いが隠されてしまったこと、
元号が代替わり前に公表されたこと、
「太上天皇」を正式名称とせず「上皇」という略称が正式名称にされてしまったこと、
大嘗祭の建物が一部プレハブにされたことなど、枚挙に遑(いとま)が無い。(「まえがき」より)

譲位、皇位継承、皇族方の御結婚、天皇陵の調査問題……

明治天皇の玄孫が
憲法学的な視点から皇室を論じる


《主な内容》
まえがき

序章 令和の天皇像と皇室の重要課題
本当に大切なのは「何を変えないか」/「歴代天皇のなさりよう」/皇后像の押し付けは厳禁/いかに皇族を確保するか/旧宮家の活用法

第一章 条文の深意は行間にあり
◎なぜ明治以降に譲位がなかったのか
違和感を覚えたNHKのスクープ/譲位を可能にするために/皇室典範改正か特措法か/「御意向」は伺っても伺わなくても問題
◎行間を読む必要がある憲法第二条
国語的な解釈だけなら法学者は不要/皇室典範の最後に新しい条文を/特措法はシンプルなものに
◎矛盾がある譲位の制度化
摂政では問題は解決しない/天皇が内容を決定できる国事行為は無い/御意思を譲位の要件とするには憲法改正
◎天皇の「空位」は避けよ
退位と即位が「別日」は不自然/なぜ「譲位式」では駄目なのか/改元は別日でも問題ない
◎皇室行事の簡略化を憂う
譲位前の新元号公表は原則に反する/国民は負担と思っていない/忠臣のふりをする人々の恐ろしさ
◎「退位」は詭弁~特例法と竹田試案

第二章 憲法第一条の重み
◎平成と昭和で「象徴」は変わったか
陛下の宸襟を悩ますもの/「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スベシ」/病床での昭和天皇の祈り
◎天皇は「象徴」であり「元首」である
象徴の意味とは/押し付け憲法でも象徴規定は怪我の功名/「元首」と認めない憲法学者
◎ルパン三世が天皇になれない理由
天皇が天皇であることの証/三種の神器を入手しただけでは駄目/大嘗祭で「完全な天皇」が成立
◎大嘗祭と憲法の関係
祭祀の詳細は「秘儀中の秘儀」/天皇は平等原則の「例外」/「御手元金」なら良いのか
◎昭和天皇の御真影
「表現の自由」の問題ではない/「検閲」を持ち出す無知/日章旗を毀損しても罪にならない不思議

第三章 皇室制度と男系維持
◎皇室典範に口を挟む国連
女子差別撤廃委の不適切な見解/男系継承は男子を締め出すのが趣旨/日本だけの押し付けなら「日本差別」
◎男系を守ろうとなさった三笠宮殿下
現皇室の礎を築いた「大殿下」/戦時中にタブーとされた軍批判/「赤い宮様」と呼ばれたが/小泉政権下の皇位継承議論/永田町を駆け巡った偽情報
◎女性宮家が皇室を滅ぼす
「弱み」につけ込んだ野党/血統の原理を変える「女系」天皇
◎女性皇族の結婚のハードル
もし息子が皇族と結婚したら/婚期逃した姫宮が辿った道/「御婚約」の政治利用は慎め
◎小室氏は結婚辞退を申し出るべき

第四章 翻弄される皇室
◎皇室報道から見える敬語の危機
「薨去」と正しく報じたのは産経だけ/民間人との差をなくす「親しみ」は不要/日本語の精神を守る「最後の砦」
◎幕末維新史に影響を与えた孝明天皇
日本史のタブーとされた研究/悩ましい気持ちを文書に/幕末の政局を作り出した天皇
◎早過ぎた『昭和天皇実録』
崩御から二十五年後の公表/『孝明天皇紀』が即公表なら政権崩壊?
◎天皇陵を「好奇心の餌食」にするな
ピラミッドや兵馬俑との違い/「世界文化遺産」の影響/陵墓に「静安と尊厳」が必要な理由
◎国交断絶に値する天皇への侮辱
昭和天皇は「戦争犯罪人」ではない/「韓国アレルギー」が蔓延/卑怯な「朝鮮論法」を許すな

第五章 新元号と日本再生
◎教育勅語の復活が日本を救う
文科相と田原総一朗氏が肯定/明治維新を完成の領域に引き上げた/実践すれば素晴らしい国になる
◎中学校長ブログ削除事件
「天皇と民が心を一つに暮らしてきた」/「矛盾」が生じる余地はない/偏向教育にこそ目を向けよ
◎日本人なら元号を使おう
使用を再開した共産党/独立国の証/西暦と併用する便利さ
◎元号の歴史を変えた「令和」
令和は意外と奥深い/他候補も意味深長/漢籍を用いて中華王朝を批判/元号廃止は日本が滅びる時
◎教科書一つで日本は再生する
初めて参加した教科書作成/占領期に削除された天皇の感動逸話/真っ当な教科書で真っ当な国家へ

資料編
・日本国憲法(第一章のみ抜粋)
・象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば
・天皇の退位等に関する皇室典範特例法の概要
・即位後朝見の儀の天皇陛下のおことば
・即位礼正殿の儀の天皇陛下のおことば
・皇室の系図

著者について
竹田恒泰(たけだ・つねやす)
作家。昭和50年(1975)、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫。
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。平成26年(2014)3月まで慶應義塾大学法学研究科講師も務めた。
平成18年(2006)に著書『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で第15回山本七平賞を受賞。
近著に『決定版 日本書紀入門――2000年以上続いてきた国家の秘密に迫る』(ビジネス社、共著)、主な著書に『中学歴史 平成30年度文部科学省検定不合格教科書』(令和書籍)、『天皇は本当にただの象徴に堕ちたのか 変わらぬ皇統の重み』(PHP新書)、『現代語古事記』(学研プラス)、『日本の礼儀作法~宮家のおしえ~』(マガジンハウス)など多数。

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1 コメント

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日本の文化は (HY)
2019-11-28 06:19:26
日本らしさの文化は1221年から始まりました。この歴史を見なくてはどうにもなりませんね。

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