ギフトの教訓 | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

秘書さんの一人が暫く前に結婚した

 

若い人で、結婚式は「今どき」の子らしく

自分でコーディネートした

レストラン・ウェディング

man and woman dancing inside the room

Photo by Andre Hunter on Unsplash

 

とは言うものの

 

親戚づきあいのしがらみはみたいなのは

今も昔も変わらずあるようで

結婚式には義母さんのお友達が

招待されていたそうな

 

アメリカの結婚式のお祝いは

日本の様に「ご祝儀」に金額が決まっておらず

お金でなく、物でを送ることも多々あり

 

その義母さんのお友達

趣味で陶芸をする方だそうで

手作りの焼き物を送って下さったのだとか

 

「それがね、すごいんです」

 

何がすごいのか

 

「もう、いかにも手作りって感じ

あちこち断面がシャープになっていて

私、指切っちゃったんですよ」

 

秘書さんは、少し大きなアパートへ

引っ越す予定になっていて

新居へこの「すごい物」を

持ち込みたくはないのだが

ご主人は、ギフトを捨てる訳にはいかないし

取りあえず持っていけ、と言うらしい

 

とってもファッションに敏感な子だし

お化粧もきっちりしている秘書さん

義母さんのお友達の年代の趣味・趣向は

あんまりお気に召さないのだろうか

それとも、すでに嫁vs姑問題、勃発か

 

「それ、何なの、一体?」

「ボウルかトレイか、何だか分からないです

青と緑の混ざった色なんですけど」

 

青と緑か...

 

「それ、ビーチ・ハウスに合うかな?

合うようだったら、私が貰っちゃうよ」

 

写真があるから、見せます、と

秘書さんは携帯をスワイプ

 

「コレです、コレ」

 

この場で写真がお見せ出来なく残念ですが

 

確かに、いらんわな、コレ

 

多分、凹んだ部分が浅い長方形のボウル

どす黒い緑と青のペイントが塗ってあって

ウネウネとした、でもウネリ切れていない

飾りが縁に付いていて

 

ウルスラ(リトル・マーメイド)が

安かったから、とりあえず買ったものの

結局要らなくて、裏庭に放り込んだ

呪術用の道具をイメージして

小学生が頑張って紙粘土で

作りました、みたいな

 

「引っ越しの際、パッキングなしに

そのまま箱に突っ込んで

思いっきり雑に扱ったら割れるでしょ

壊れたらご主人も諦めるって」

 

person holding red box

Photo by Jo Szczepanska on Unsplash

 

個人的趣味があからさまな

手作り商品は(既製、自作に関わらず)は

ギフトにしない方がいいなあという教訓

 

 

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