そこに壁があるから | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

極端に腹が立った時に

なぜ人は,壁やドアなど

固い物を殴るのでしょう

 

枕とかクッションとか

せめて、ベッドのマットレスとか

もうちょっと柔らかい物を殴れば

手、骨折しないと思うのですが...

 

施設に入居中、壁を殴って手が痛い

 

ああ、これ、骨折してるね

X線写真なしでも分かる腫れ方

 

「で、壁はどうなったの?」

 

最近のアメリカの家の壁は中が空洞

殴るとボコッと穴が開きます

昔の家だと中がみっちり詰まっていて

表面が欠けはしても

そう大きな穴は開きません

 

穴が開いたか

そんな返事を期待していたら

 

「壁、まだ立ったままです

崩れてませんから」

 

それは良かった

崩れちゃったら、今晩帰る所ないよね

 

崩れていなくても

壁に(大きさに関わらず)穴を開けた後で

施設に戻れるかどうか、分からないけれど...

Image result for boxer's fracture xray

James Heilman, MD (CC BY-SA 4.0)

 

ちなみに、手の第5中手骨頸部の骨折は

「ボクサー骨折(Boxer's fracture)」

名前通り、拳を作った状態で

何か固い物に手が当たった

(パンチした)際におこる骨折

ERで割と頻繁に見る状態です

 

 

フォローしてね

 


人気ブログランキング