心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

百名山の麓をたずねて (5)木曽駒ヶ岳 奈良井宿の雪景色

2020年11月08日 | 百名山の麓をたずねて



 中央アルプスで最も高い木曽駒ヶ岳へは、木曽谷・伊那谷のどちらからも登山道が通じていますが、登ったのは伊那谷からのコースでした。
 伊那谷からは木曽駒ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の両方が見え、木曽駒ヶ岳は西駒ヶ岳・甲斐駒ヶ岳は東駒ヶ岳と呼ばれています。
 伊那谷側の桂小場から木曽駒ヶ岳へゆるやかに登っていくと、途中に白川林道への分岐点があり、「奈良井宿・白川方面」という標識もあります。奈良井宿まで歩いていけると思うと、とても興味が湧いてきます。地図を見ると、奈良井は分岐点のほぼ真北にありました。

 新宿発の夜行快速に乗り、翌朝松本から普通電車を乗り継いで奈良井に出かけました。駅から歩き始めると、すぐにこの美しい建物の並ぶ場所にやってきます。映画のセットのような景色がすべて本当の街並みなのはほとんど奇跡だと思います。土曜日の朝8時過ぎに歩いているのは自分しかいませんでした。


 寛政5年(1793年)創業の、杉の森酒造さんです。朝9時を過ぎてもまだ静かで、いらっしゃいませと初めて声をかけてもらえたところがここでした。暖房のきいた建物に入るととてもほっとしました。それだけでなく、酒粕を焼いたものと、暖かいお茶とお菓子もいただけました。
 南部杜氏の人が3人来ているそうです。
 ここは木曽谷の旧宿場町ですが、酒米は反対側の伊那地方でとれたものを使っているとのことでした。
 にごり酒を1本買いました。開けると、まるで炭酸飲料のようにお酒が吹き出してきました。グラスに注ぐとまるでカルピスのようでした。ヨーグルトのような甘さと、米の甘みがありますが、それ以外の感触もいっぱいつまっており、一筋縄ではいかない興味深い味わいでした。


 (山の写真:2013年8月 宿場町の写真:2008年1月)



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