【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は27日にジュネーブで行った記者会見で、新型コロナウイルスは高齢者だけでなく、すべての世代が注意を要すると警告した。これまでの集計によると、50歳未満の感染者のうち、おおむね10〜15%が「中程度から重い」症状を示しているという。

 「中程度」とは、肺炎症状があるものの、自力呼吸が可能な状態。

 ライアン氏は「韓国では死者の2割が60歳未満、イタリアでは集中治療を受けている患者の15%が50歳未満だ」と指摘。さらに、20〜30代の罹患(りかん)者は、非常にまれだが相当深刻な症状を示すこともあると述べた。