教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

「ハゲ」20人で踊ったら「自分を楽しめた」 脱毛症の女性が企画「『隠さないと』プレッシャー和らいで」

2019年12月07日 14時04分19秒 | 国際・政治

「ハゲ」20人で踊ったら「自分を楽しめた」 脱毛症の女性が企画「『隠さないと』プレッシャー和らいで」

ハゲプロの発起人、小豆だるまさん。メンバーたちと

(withnews)

「髪がないとダメ!」。そんな呪いのようなメッセージを浴び続け、髪の毛を失うことに恐怖している人は多いのではないでしょうか。はげを否定する価値観を振り払おうと、円形脱毛症の女性やAGA(男性型脱毛症)の当事者らが髪のない頭をネタに、ユーモアあふれるミュージカルを演じました。発起人で、自らも円形脱毛症で髪がない小豆だるまさん(43)に、企画に込めた思いについて尋ねました。(朝日新聞記者・岩井建樹)

 

髪がないシンデレラ

ミュージカルは11月中旬、東京ビッグサイトで開かれた「デザインフェスタ」で披露されました。「ハゲ100人で踊るプロジェクト」(ハゲプロ)とのチーム名で、髪の毛を抜く「抜毛症」の女性や円形脱毛症の女性、抗がん剤治療で髪が抜けた元患者、AGAの男性ら20人以上が出演しました。テーマは、髪がない「シンデレラ」(作・演出 BOZE STYLE)。シンデレラは、はげているため、舞踏会に行くことができません。「髪がないといけない! 髪がないといけない! 髪がないといけない!」との歌詞を歌います。

シンデレラは、魔法使いからもらったウィッグをつけて、舞踏会に参加します。しかし、12時が過ぎると、魔法の反動で頭皮が痛くなり、シンデレラはウィッグを脱ぎ捨て、城を後にするストーリーです。派手な化粧や衣装、コミカルな動き、愉快なセリフ。観客からは笑いが起こりました。

 

 

「はげちゃってても、いいよ!」

プロジェクトの発起人で、漫画家の小豆さんがシンデレラを演じました。小豆さん自身も円形脱毛症のため、髪の毛がありません。

「シンデレラを演じた感想は『快感』の一言です。『はげを楽しむ=自分を楽しむ』ことを大切にして、メンバーたちと協力した結果だと思います」

シンデレラは、実ははげだった王子様と結ばれます。最後は出演者で「はげちゃっててもいいの?」「いいよ!!」と叫び、歌い踊ります。

「髪を失うことを『かわいそう』とみる風潮を変えたいとの思いから、「ハゲプロ」を企画しています。『はげちゃってもいいじゃない!』と言える社会が理想です」

「女性でも髪のない人たちがいることを知ってもらいたい、と考えています。とはいえ、『知って下さい』だけではなかなか人々には伝わりません。ユーモアや笑いを交えることで伝わることもあると思います。私たちのミュージカルを楽しんで、その上で知ってもらえたら」

 

 

女性ははげたら終わり?

小豆さん自身も、過去には「はげはいけない」と苦しんだ経験があります。

「大学生のときに円形脱毛症になりました。治ったり、再発したりを繰り返し、そんなに深刻にはとらえていませんでした。でも34歳のときに症状が重症化し、髪の毛を失ってしまいました」

「特に女性は、はげることを深刻にとらえられがちです。私も『はげたら人生終わりだ』との思いにとらわれていました。髪を戻すことが生活のすべてで、治療に必死でした。もちろん、カミングアウトもできませんでした」

「でも、発症から6年もたつと、髪のない頭を『隠す生活』が窮屈になってきました。そんなとき、あるテレビ番組に出演し、かつらを外し、渋谷を歩いたんです。人混みに埋もれて、意外と平気。テレビを見た友人や知り合いからも、『かっこよかった』『違和感なかった』と温かいメッセージをもらい、髪のない私でもいいんだと思えるようになりました」

「今振り返ると、はげを許容する風潮が社会にあれば、私も発症当時に、あんなに苦しまなかっただろうなとの思いがあります」

 

 

はげを楽しむ「非日常」の場

小豆さんはハゲプロを、「当事者がはげを肯定できる場にしたい」と言います。

「はげは日常ではなかなかネタにできないし、肯定的にとらえられることはありません。ましてや当事者がはげを楽しむことはできません。その点、ハゲプロは、はげていることが当たり前の世界。当事者がはげを肯定し、楽しむ場となっています。私もこの年齢でシンデレラを演じられるのは、はげているおかげですね」

とはいえ、プロジェクト名にもある「ハゲ」との言葉は当事者を傷つける言葉でもあります。また、笑いのネタにすること自体に抵抗がある当事者もいます。

「そこは私たちの中にも議論がありました。まさに今、髪を失ったことを悩んでいる当事者に、『ハゲプロに参加して』とは言いません。はげを楽しめる心理状況になった人たちのための企画とも言えます。多くの当事者が楽しめ、非当事者にも関心を持ってもらえるような企画にするにはどうすればいいのか、今後も検討を続けます」

「私たちははげていることをカミングアウトするのがよいと言っているわけではありません。私も買い物など日常生活の中では、かつらをつけています。公表するかどうか、かつらで隠すかどうかは本人の自由です。ただ、『隠さないといけない』という世の中のプレッシャーが和らいでくれると、気持ちが楽になれる当事者はいます」

 

 

漫画で、正しい情報を発信

小豆さんは、漫画家として円形脱毛症について解説する作品を発表しています。

「ハゲプロはエンタメ要素を比重においた活動ですが、著書『マンガでわかる 円形脱毛症になったら読む本』では、悩んでいる人が手にとって参考になる本になるように心がけました。体験談だけでなく、円形脱毛症が『自己免疫疾患』と考えられていることなど、正しい医学情報も伝える内容にしています」

「これからも漫画家として、ハゲプロの発起人として、ユーモアや笑いを交えながら、髪を失うことについて世の中に発信していきたいと思っています」
 
女性の頭が、禿げるのもストレス、精神的緊張と思います。
ハゲ頭だと夏涼しくも冬は、寒いですね。
尼さんのイメージを一瞬感じました。
ハゲが、治る薬を発明したらノーベル賞だと言われています。
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