浅見雅一著『キリシタン教会と本能寺の変』読みました。
ようやく、こういう研究者が現れたか! と、実に感慨深いです。
現れるとしたら、専門どっぶりの中世史学者ではなく、周辺をやっているキリシタン史か日朝関係史の学者だろうと期待していたのが当たりました。キリシタン史料を丁寧に分析して本能寺の変や明智光秀の真相に迫った力作です。
私の歴史捜査でもキリシタン史料は大変重要なものでしたが、まだ研究が十分に行われていないどころか、どこかに埋もれてしまっているのではないかと危惧していました。この本ではキリシタン史料の全貌を示してくれています。全体像はとらえられているようですので、今後の詳細分析を期待したいです。
著者はいわゆる怨恨説などに疑義を呈して、光秀謀反の真の動機を見つめようとしている。「これによって、光秀が面目を潰されたことが、明智一族の命運をかけて謀反を起こすほどであったかたといえば、根拠が薄弱と言わざるを得ない」「光秀が謀反を起こしたのは、彼自身の立場や命ではなく、明智家の存続が脅かされるような事態が生じたので、謀反と言う形でそれを強引に回避しようとしたのではないか」
>>> その四国説って変だ!
これは常々私の主張していることですが、高校生でもわかりそうな常識にもかかわらず、これまで歴史学者からは聞けなかった言葉です。ようやく、わかる人が出てきた!
東京大学史料編纂所のガリガリの定説派本郷和人教授も「今までの『説』がすべてチャラになった気さえします。」と評しています。
それともうひとつ。本能寺の変とガラシャの死は続き物という認識。これも私が常々愛宕百韻の「とき」とガラシャの辞世に詠み込まれた「とき」は関連するという主張と合致します。
最後にうれしいことは浅見氏が私の母校の文学部教授であること。2020年5月に出版された本ですので、続編が大いに期待されます。
>>> 愛宕百韻は完全解読されている
>>> AMAZON
京都の本能寺で「信長×光秀」展を開催しており、明智一族に伝わる兜や刀の鍔も展示されています。県境越の自粛も解けたので、いざ「本能寺へGO!」 >>>詳細
明智一族秘伝の刀の鍔のレプリカを販売しています。よくできた品です。
>>>詳細
拙著も販売しております。 >>>詳細
ようやく、こういう研究者が現れたか! と、実に感慨深いです。
現れるとしたら、専門どっぶりの中世史学者ではなく、周辺をやっているキリシタン史か日朝関係史の学者だろうと期待していたのが当たりました。キリシタン史料を丁寧に分析して本能寺の変や明智光秀の真相に迫った力作です。
私の歴史捜査でもキリシタン史料は大変重要なものでしたが、まだ研究が十分に行われていないどころか、どこかに埋もれてしまっているのではないかと危惧していました。この本ではキリシタン史料の全貌を示してくれています。全体像はとらえられているようですので、今後の詳細分析を期待したいです。
著者はいわゆる怨恨説などに疑義を呈して、光秀謀反の真の動機を見つめようとしている。「これによって、光秀が面目を潰されたことが、明智一族の命運をかけて謀反を起こすほどであったかたといえば、根拠が薄弱と言わざるを得ない」「光秀が謀反を起こしたのは、彼自身の立場や命ではなく、明智家の存続が脅かされるような事態が生じたので、謀反と言う形でそれを強引に回避しようとしたのではないか」
>>> その四国説って変だ!
これは常々私の主張していることですが、高校生でもわかりそうな常識にもかかわらず、これまで歴史学者からは聞けなかった言葉です。ようやく、わかる人が出てきた!
東京大学史料編纂所のガリガリの定説派本郷和人教授も「今までの『説』がすべてチャラになった気さえします。」と評しています。
それともうひとつ。本能寺の変とガラシャの死は続き物という認識。これも私が常々愛宕百韻の「とき」とガラシャの辞世に詠み込まれた「とき」は関連するという主張と合致します。
最後にうれしいことは浅見氏が私の母校の文学部教授であること。2020年5月に出版された本ですので、続編が大いに期待されます。
>>> 愛宕百韻は完全解読されている
>>> AMAZON
京都の本能寺で「信長×光秀」展を開催しており、明智一族に伝わる兜や刀の鍔も展示されています。県境越の自粛も解けたので、いざ「本能寺へGO!」 >>>詳細
明智一族秘伝の刀の鍔のレプリカを販売しています。よくできた品です。
>>>詳細
拙著も販売しております。 >>>詳細
もし宜しければこちらのブログでも記事として取り上げて戴けると……
それにしてもこういう内容でしたら明智先生に声を掛けたり話の中で取り上げたりして戴いても構わないハズなのですが。
「実直に史料を読み解き、誠実な“答え”を出した」とのタイトル(?)のもと、本郷先生はこう書かれています。
「格が違う。モノが違う。」「そこで語られる事件の真実への推論は、論理的であり、反論の余地がない。」「アマゾン・レビューの中に「推論が不十分だ」という批判が見られるのだ。的外れも甚だしい。」「本書を読み、本物の歴史学に触れてほしい。」