天王寺駅発行 準常備往復乗車券

前回エントリーの「三河島駅発行 準常備連続乗車券」のなかで、
> 準常備往復乗車券の場合、国鉄の旅客営業取扱基準規程の第202条「準常備往復乗車券の発売方」の⑴に
>  『発行日付印は、第187条の規程により往復両片の表面に押す。ただし、復片は、左端に押すこともできる。』
> とありますので、現場において準常備連続乗車券と準常備往復乗車券の発行方について混同されていた可能性があります。
と申し上げましたが、準常備往復乗車券という様式は国鉄が民営化される前に廃止されてしまった様式のため、年配のコレクターでないと御存知ない方も多いと思いますので、御紹介致したいと思います。


   

以前御紹介したかと思いますが、1978(昭和53)年12月に天王寺駅で発行された、天王寺から福島(大阪環状線)までの準常備往復乗車券です。
青色こくてつ地紋のC型大人専用準常備往復券で、大阪印刷場で調製されたものです。
発行に際し、規程通り右側の往路券については所定の位置にダッチングが打印されており、復路券については左端に打印されています。


   

裏面です。有効期間(2日)については表面に「有効日」として記載されていますが、下車前途無効の文言は裏面になっています。


準常備往復乗車券は大阪印刷場の他、新潟印刷場のものも昭和50年代末期まで存在していましたが、その後様式廃止されてしまっています。

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コメント
 
 
 
Unknown (NAO)
2020-09-16 23:04:52
私も買いに行きました。
普通に福島まで往復と言うと、福島の文字直下で裁断されたのですが、別の硬券のことを口にすると、収集目的で購入することを理解して戴き、画像のように空白部分最大で決断し直して売って下さいました。
 
 
 
> NAOさま (isaburou_shinpei)
2020-09-19 14:49:21
コメントありがとうございます。

この券を購入した時もそうでしたが、
実態として実使用する需要なんて殆どないのでしょう、
「きっぷ集めてんですか?」と聞かれました。
「そうです」と答えたら、
「じゃぁ、線が少し残る程度に切っておくね」
という感じでした。
 
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