庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

朝が来たのに咲かないアサガオは何故?

2018-08-15 09:55:38 | 日記・エッセイ・コラム

例年なら今頃は、毎朝数多くのアサガオが咲いて楽しめるのだが・・・

今年は、この異常な暑さのせいか?花数が例年の半分も咲かない。

しかも、朝が来てもつぼみのままで、まだ開花していないアサガオ
が何個もあった。 

それらのつぼみは、開花するには充分な大きさに育っているにも
かかわらず、何で朝になっても開花しないのだろう?
 
不思議に思って調べてみた結果、アサガオの開花には、一定の
温度と光の条件が必要だと分かった。。

アサガオの開花は基本的に生物時計に支配され、一定時刻に
開花するよう制御されており、光のオン-オフで時計がリセットされ、
暗くなってから8~10時間目に開花するらしい。

つまり、通常であれば今頃は午後7時から8時には暗くなるので、
翌朝3時~4時には開花していることになるのだが。。

また、温度が25℃以上の熱帯夜では、温度が高くなるほど開花は
遅れ、夜明けの気温が高い日は開花時刻が遅いということがわかった。

人工照明を使って昼夜を逆転させてアサガオを育てれば、アサガオは
夕方に開花するように調整でき、暗くする時刻を変えることによって、
好きな時刻に開花させることもできるということらしい。。

もしも暗くすることなく、連続照明のもとに置いておくと、開花することなく
つぼみのまま萎れてしまうということである。。

そう言えば、このところ連日25度以上の熱帯夜続きで夜も気温が高かった
ので、アサガオのつぼみは朝が来ても開花しきれなかったと思われる。

作家、五木寛之の著書『生きるヒント』の中で、開花に必要である温度と
光条件を説明するにあたり、五木さんは、「美しい花を咲かせるには、
夜の暗さと冷たさが必要なのだ
」と述べている。。

逆境にある人に対する、生きるヒントとしての比喩ですが・・

人に勇気を与えるエピソードとして紹介されています。。

朝になっても咲かない、アサガオのつぼみ。

朝になっても咲かないアサガオと ニイニイゼミ。


少しでも涼しくなるように・・
雨に濡れて咲く青いアサガオをアップします。

 




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2 コメント

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花と人生 (三毛子)
2018-08-15 16:26:11
こんにちは。

タイトルを拝見した時、なぞなぞかと思いました(笑)
でも、庭先さんが調べて下さった内容を読んで
何だか切なくなってきました。

花が咲くには一定の温度と光、
人間にとっては、愛情と知識、みたいなものでしょうか。

何事も適度ということが大切なのですね。
朝顔の蕾が、早く咲きたいと言ってるような気がします。

温暖化はいろいろ狂わせますね。
エール (庭先の四季)
2018-08-16 09:27:49
三毛子さん、こんにちは。
植物もあまり暑いと、ボォ~としてしまうのかも・・ですね!
夜の闇と冷たい空気に晒されることで、夜明けに綺麗な
花を咲かせることが出来る・・

人生も一緒で、ある程度の逆境や厳しさを体験したほうが、
より綺麗な花を咲かせることが出来る、という現在苦境に
ある人に対する、五木さんのエールだと思います。。

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