大平山(おおひらやま) 六地蔵(ろくじぞう)、道祖神(どうそじん)
【データ】 大平山 1188メートル▼最寄駅 JR身延線・甲斐常葉駅▼登山口 山梨県身延町折門の御弟子集落跡▼石仏 大平山の東の地蔵峠、地図の赤丸印。青丸は道祖神▼地図は国土地理院ホームページより
【独り言1】 六地蔵 大平山の登山口は、御弟子の集落跡の分校跡碑の手前の石仏のあるところで、登りついた山神峠には寺社二棟が向かい合って建っていて、その間に武田信玄を祀る「機山公」の石碑があるところまで、前回のこのブログ・大平山で案内しました。
峠から北の尾根通しに、ほとんど利用されていない明瞭な道が続いています。この道は大平山の山頂は通らないで、蛾ケ岳から三方分山へ続く尾根道に出ます。地蔵峠は右です。地蔵峠には大きな栂の木があるので栂の峠とも呼ばれていました。地蔵という名称からして石仏がありそうなので訪ねてみたら、名称とおり地蔵がありました。六面に六体の地蔵が彫られた高さ25センチの小さな石でした。どの地蔵も顔が削られて表情はわかりません。持物は香炉、錫杖に宝珠、数珠、それに合掌が判別できました。形からして重制石幢の龕部と中台と思われますが、笠や竿部分は見当たりません。
【独り言2】 道祖神 地蔵峠から尾根をはなれ、大八坂の集落まで平坦な道が続きます。登り出した御弟子からくる車道に出るところに双体の道祖神がありました。高さ40センチの小さな石像です。風化がすすんで像容はよくわかりません。この身延町の山間部の道祖神は丸石、石祠、双体像が混在しているところで、双体の道祖神は御弟子にもありました。こちらには身延町の案内も立っていました。
「双神とも腰をおろした格好で性器を露出、男神の右手は女神と握手し、左手は不自然ながら陰茎を握っている。女神は右手で子供を抱いている。女神の陰部は腹部にむかって斜めに1センチメートルほど刻まれている」
女神が子供を抱いているのはわかりましたが、腰をおろしたり、手を握ったり、性器などの形は確認できませんでした。
【ホームページ・偏平足】