駒込の東洋文庫でのセミナーに行くために駒込に行ったのですが、時間が少しあったので、近くの六義園に入ってみたら、ツツジが見事に咲いているのでびっくり。
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長年東京に住んでいて、近場にこれほど豊かな空間があることに気が付きませんでした。
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自然界の風景を模した池泉回遊式の日本庭園。
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池のほとりのなだらかな道、高台の曲がりくねった坂道を巡回すると、見る角度によって風景は無限に変化します。
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中央に噴水があって、幾何学的な花壇を直線的に進んでいく西洋の庭園とは、対照的な趣があります。
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インドにルーツをもつ仏教やヒンズー教は輪廻転生を基盤にしています。
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時間は円環状にグルグル回っているという考え。
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それに対して、イスラエルにルーツをもつキリスト教、ユダヤ教、イスラム教は人生は一回きり。
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スタート地点があってゴールがあるという直線的な時間観。
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そのような宗教的な時間観の相違が、東洋と西洋の庭園にも反映している…
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そんな話があるのですが、そう簡単にスッキリと分けられないものです。
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インドの庭園にある池は、日本庭園のような流線形ではなく、直線的で四角いのです。
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そして、インドヨーロッパ語族と言われるように、インド北部に多いアーリア系の人たちと西洋人は人種的にルーツは同じなのです。
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また、ユダヤ教を信じれば、白人でも黒人でもユダヤ人と呼ばれるのですが、アブラハムの血縁的子孫である本来のユダヤ人はセム語族ということで、黄色人種になるとされます。
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10数年前にイタリアのローマに行って、以外にも松が多いということで、東洋的なものを感じたりしました。
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人の心の中にあるものは複雑で白黒はっきりしないということです。