テーマ型投資信託というユニークな金融商品を売り出しているFOLIOにおいて、予想しなかった展開が起きました。
自分が購入して運用中だったテーマ型投信の組込み銘柄のうち1銘柄が買収されることになったのです。
このまま放置してたらどうなるの?ベストな行動は何をすべき?といった疑問について、私が今回調べて対応したことも含め記事にしました。
総合メディカルホールディングスがMBOを発表!
上図の通り、2020年2月5日に総合メディカルホールディングスがマネジメント・バイアウト(MBO)を発表しました。
MBOとは経営陣による株式買取りであり、特に株主たちに経営に対して口出しされるのにうんざりしてきた経営者が取る手段です。
経営陣が自分たちによる買収を承認するわけですから、株主に物言う投資家がいなければ、ほぼ100%買収は成立します。
FOLIOで対象となったファンドとは?
FOLIOで総合メディカルHDが組み入れられていたのは「九州」というファンドでした。
この記事を執筆している2月18日時点では「九州」の対象銘柄から外されてましたが、以前は下図の6行目に記載の通り組み入れられていました。
【以前まで筆者のFOLIOの運用実績を公開してました】
MBOの買付条件は?
【MBOの条件】
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プレミアムはしっかり25%以上乗せており、株主に対する最低限の補償はしているかと思います。
その甲斐もあって、総合メディカルホールディングスの株価は買付価格の2,550円付近まで急上昇して、ベタ張りの状況です。
ばんざ~い。
公開買付(TOBやMBO)が起きたらどうしたらいい?
他者からの買付:TOBを含めて、公開買付けが起きたら私たち投資家はどうしたらいいかというと、選択肢は3つしかありません。
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FOLIOの場合も1~3の選択肢まで取れるのでしょうが、個人的には手続きが少なく済む「1.公開買付け期間内に市場で売る」がおすすめです。
「2.公開買い付けに応じて代理人の証券会社経由で移管する」は、代理人証券会社の口座を持ってなければ新規で申し込む必要があります。
今回の総合メディカルHDの場合は、証券会社が野村証券となっており、古い会社なんで口座開設手続きが明らかに面倒でしょう。
また「3.強制的に移管される日まで持ち続ける」は手間が少なくていい感じですが、強制移管まで数か月もの機関がかかりすぎますし、その間に経済情勢の変化が起きることが懸念されます。
売却したら、何もなくなった
筆者は一番シンプルな「1.公開買付け期間内に市場で売る」を行うことにしました。
うりゃ!と売ったら、2/17に無事に売却することができました。
「九州」の売却後にマイページのトップへ移ってみたところ・・・
全て現金化され、預かり資産は\0となってしまいました。
なぜ\0になってしまったかというと、FOLIOは自分で指定して特定の銘柄だけ売却することができません。
つまり保有したテーマを全部売るか、売らないかの選択肢しかないため、今回筆者は「九州」を全部売却した結果、預かり資産が0円になったのです。
一つ例外としてリバランス機能は一部の銘柄のみを売却できますが、これもFOLIO側が提案した銘柄のみ売却となるので、投資家が自由に選べるわけではありません。
以上、本日はここまで。
今回はテーマ型投信のFOLIOの組入れ銘柄が買収されたらどうしたらいい?の疑問について、筆者のMBOの体験を交えながら解説しました。
MBOやTOBが起きた時のリアクション(何をしたらいい?)の疑問が少しでも解消されてたら嬉しいです♪
それでは!
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