木偶房　日日録

チューリップフィーバー　　花に狂い愛に狂う　


スペインから独立して経済的な繁栄を極めた１７世紀のオランダが舞台です。
人類史上初のチューリップバブルに翻弄された人々。
真っ赤に萌える資本主義の真っ只中です。
ブレイカー（色割れ）と呼ばれる縞模様のチューリップの球根の値が
熱狂の中で跳ね上がっていき暴落する風景は
つい最近我々も土地バブルとして経験したばかりです。
バブル経済は資本主義の持病なので、
この経済システムに乗っている限りは避けられません。
最近は、当時を追憶するかのように
大阪の高校のダンス部が生み出した「バブリーダンス」が流行っているようですが、
このダンスは結構面白いです。
この映画の副題は、「肖像画に秘めた愛」となっていますが、
絵の出来はフェルメールに遠く及ばない凡庸なものでした。
映画は、サスペンスタッチで面白かったのですが、
相変わらずシニア中心の観客です。
観客をアニメに食われてしまって
ムービーは私たちの世代で終わりかな？